100円ショップの材料で網戸を交換するには

網戸 別荘生活
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中古住宅を購入した場合、さまざまなリフォームが必要になります。
そのひとつに破れた網戸の交換も含まれますが、別に専門のリフォーム業者に依頼をしなくても、割と簡単に自前で修理することが可能です。

最近では100円ショップでふつうに販売しているパーツや道具だけで、網戸の交換ができる場合も少なくありません。
リフォームの費用をできるだけ節約するためにも、網戸交換のしかたを覚えておくとよいでしょう。

サイズや種類を計測して100円ショップへ

網戸とはいっても、いろいろなサイズや種類があるのは周知のとおりです。

用途やサイズによって大まかに分けたとしても、少なくとも

トイレや浴室などの「小窓用」
キッチンや子供部屋などふつうの「窓用」
リビングからテラスへと抜ける大型のサッシなどの「テラス用」

といった種類に分かれますし、実際にはこれらの中にもさらに細かなサイズの違いが存在しています。

たとえば、100円ショップ大手のダイソーが販売している「網戸替え用防虫網(24メッシュ)」であれば、1セットの寸法が91cm✕2m(色はグレーと黒)となっていますので、必要な大きさに切って使うことができます。(ただし、価格は100円ではなく300円です。)

ほかにも網の周囲をとりかこんでいる樹脂のコード(押さえコード)が必要で、このコードがないと網の部分を固定することができません。
100円ショップで販売している網は、ある程度窓のサイズに合わせてカッティングすることができますが、コードのほうは前もって網戸の規格に合う太さのコードを購入しておかないと、後で買い替えをすることになってしまうので注意したいところです。

そのほか、コードをしっかりと押さえるためのローラー、網を仮に窓枠に固定して作業をしやすくするためのクリップも必要です。

以上をまとめると、100円ショップで調達すべき製品は次のようになります。

網戸の張り替えに必要なグッズ(ダイソーの事例)
商品名 価格 備考
網戸替え用防虫網(24メッシュ) 300円 色はグレーと黒がある。
網戸張り替え用押さえコード 100円 色はグレーと黒のいずれか、長さは7メートルだが、太さは3.5ミリ、4.5ミリ、5.5ミリのバリエーションがあるので注意
網戸クリップ(張り替え用) 100円 家庭に大きめのクリップや洗濯バサミがあれば代用可。
網戸張り替え用ローラー 100円

古いコードと網を取り外す

コードの先端を外す

張り替えをしようとしている網戸をサッシから取り外し、新聞紙などを敷いた床の上に置きます。

網戸に付いている古いコードは、たいていは角の部分をマイナスドライバーなどで持ち上げると、容易に取り外すことができるようになっています。

コードを引っ張る

古いコードは端を手で引っ張ればそのままするするとサッシから抜けますので、すべて撤去してしまいます。古いコードがそれほど劣化していないのであれば、張り替えの際に再利用することも可能です。

また、古い網もこのコードで押さえつけられていただけですので、コードがなくなればすぐに取り去ることができるようになっています。

コードで押さえつけられていた部分にはホコリや古い網の残りくずなどが溜まっていることがありますので、張り替えの支障にならないよう、ていねいに掃除しておきましょう。

新しい網に張り替える

コードを仮止めする

古い網とコードを撤去したら、100円ショップで購入した新しい網をサッシの上に置きます。

サッシの内周には溝がありますので、新しい網の上から新しいコードを溝に押し込んで固定してゆきます。
もちろん、古いコードに劣化がないのであれば、網だけを新しくして、コードはもとの古いままでもかまいません。

コードを押し込む

溝に押し込んだコードは、張り替え用ローラーで上から溝に対して垂直になるように力をかけて、さらにしっかりと溝に嵌まるようにします。
ローラーですのであまり過度に力を入れなくても、流れに沿って作業をすればうまくフイットするようになっています。
逆に過度に力を入れすぎて新しい網を破損したり、網がよれたりしないように注意することがたいせつです。

角の部分は隙間ができやすいので、ローラーの反対側についているヘラを使って、部分的に押し込むようにすると便利です。
また、作業の途中で新しい網の位置がずれてしまわないように、あらかじめクリップで網をサッシにはさんでおくとよいでしょう。

余分な網を切断して完成

網を切る

サッシの溝にカッターを這わせて、余分な網を切り落とします。
同様に、余ったコードも切り取ってジャストサイズにしておきます。

この作業をサッシの四辺に対して行い、最後にもとのように窓枠に張り替えられた網戸をセットすれば完成です。

なお、ここでは100円ショップのグッズを使う事例を紹介しましたが、大きめのホームセンターであればさらに網目が細かい緻密な網や、絵柄が浮き出た高級感のある網なども販売されています。

より景観になじむデザインや、虫よけ効果の高い網戸を希望するのであれば、こうしたホームセンターでグッズを調達してみるのもよい方法です。