山懐の盆地に広がる霧の町・三次市の観光スポット

三次ふれあい会館

2024年7月11日観光

広島県の北部、中国山地の山懐に広がる三次盆地の上にある三次市は、江の川や馬洗川、西城川などの河川が合流することから河港として栄え、江戸時代の一時期には三次藩の城下町にもなっていました。秋から春にかけての時期には、地形的な特徴から盆地全体を覆うような霧が立ち込め、幻想的な風景が見られます。

湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)

湯本豪一記念日本妖怪博物館三次もののけミュージアム

「湯本豪一記念日本妖怪博物館 三次もののけミュージアム」は、平成31年(2019)に開館した日本初の妖怪をテーマとした博物館です。

広島県三次市は、比熊山の妖怪が起こす怪異に30日間耐え抜いた剛の者として、その体験が『稲生物怪録』にまとめられた広島藩士・稲生武太夫(ぶだゆう)ゆかりの地であり、市内にも貴重な絵巻物などが残されています。また、川崎市市民ミュージアム学芸室長などを歴任した民俗学者で妖怪コレクターでもある湯本豪一氏から多数のコレクションの寄贈を受けたことから、これら妖怪関連の資料をあわせて展示するユニークな内容が魅力です。

この博物館と同じ敷地には「交流館」が併設されており、三次市の特産品を取り扱う売店が入居しているほか、各種のイベントなども行われます。

湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)
■所在地:広島県三次市三次町1691-4
■電話番号:0824-69-0111
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:JR芸備線「三次駅」から備北交通バス(三城線)8分、「三次もののけミュージアム」停留所下車/中国自動車道「三次インターチェンジ」又は中国自動車道・尾道自動車道松江自動車道「三次東ジャンクション(三次東インターチェンジ)」から車で10分
■開館時間:9:30~17:00(最終入館16:30)
■参観寄付金:個人一般600円、高大生400円、小中生200円
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運甓居(うんぺききょ)

運甓居(うんぺききょ)

「運甓居(うんぺききょ)」は、かつての広島藩士で三次町奉行を務めた頼杏坪(らいきょうへい)の役宅跡です。

頼杏坪は著書『日本外史』を通じて尊王攘夷運動に大きな影響を与えた頼山陽の叔父にあたり、自身も『芸藩通志』などの編纂に携わっています。

「運甓居(うんぺききょ)」の名前は、広州刺史に左遷された東晋の武将・陶侃(とうかん)が、いずれ国家の役に立つ時に備えて瓦100枚を毎日運んで苦労を忘れないようにしていたという故事にあやかったものです。

運甓居(うんぺききょ)
■所在地:広島県三次市三次町1828-2
■電話番号:0824‐62‐6191(三次市教育委員会)
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:JR芸備線「三次駅」から備北交通(三城線)7分、「三次小学校」停留所下車、徒歩1分/中国自動車道「三次インターチェンジ」又は中国自動車道・尾道自動車道松江自動車道「三次東ジャンクション(三次東インターチェンジ)」から車で10分
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三次社倉

三次社倉

「三次社倉」は、江戸時代に凶作や飢饉に備えて穀物を備蓄しておいた倉庫です。もとは建坪127.19平方メートルの建物で、火災により焼失した多くの部分が頼杏坪の三次町奉行在職中に建てられたものとみられています。

現在の建物は個人の所有となっていますが、内部には当時の木組が残り、街路沿いに図面入りの案内板があります。

広島藩の社倉は、安芸郡矢野村の神官・香川正直が矢野村・押込村で寛延2年(1749)に麦の備蓄をはじめたことに由来するとされ、以後、安永8年(1779)からは全藩規模で実施されるようになりました。

三次社倉
■所在地:〒728-0021 広島県三次市三次町1828-2
■電話番号:0824‐62‐6191(三次市教育委員会)
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:JR芸備線「三次駅」から備北交通(三城線)7分、「三次小学校」停留所下車、徒歩1分/中国自動車道「三次インターチェンジ」又は中国自動車道・尾道自動車道松江自動車道「三次東ジャンクション(三次東インターチェンジ)」から車で10分
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