明智光秀が開いた城下町・福知山市の観光スポット

福知山市役所

2024年3月26日観光旅行

京都府北部の丹波地方にある福知山市は、この地域の中心をなす人口約7万5千人の都市です。市の中心部には明智光秀が築いた福知山城があり、城下町の面影を今も伝えています。鉄道や高速道路のアクセスもよく、京都市内や大阪方面からの観光にも適しています。

福知山城

福知山城

「福知山城」は、福知山市字内記にある平山城です。

もとはこの地に横山城がありましたが、天正7年(1579)、織田信長の命により丹波を平定した明智光秀が「福智山城」と名前を改め、城を本格的に修築し、城下町を開いたことをはじまりとしています。

光秀は明智秀満を城代に置きましたが、ほどなく天正10年(1582)に「本能寺の変」が起こり、明智光秀・秀満とも亡くなりました。その後は幾度かの城主の交代を経て、江戸時代前期の寛文9年(1669)以降、譜代大名の朽木氏が代々の城主として定着しました。

福知山城は明治時代に廃城となりましたが、築城当時からの石垣が今も残り、市民による「瓦一枚運動」で得た浄財をもとに昭和61年(1986)に再建した大天守も郷土資料館として活用されています。
石垣の中には宝篋印塔や五輪塔、石仏や石臼などといった「転用石」が含まれているのも注目されるところです。

福知山城
■所在地:京都府福知山市字内記5
■電話番号:0773-23-9564
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:舞鶴若狭自動車道「福知山インターチェンジ」から車で10分/JR・丹鉄「福知山駅」からまちなか循環バス4分、「福知山城公園前」下車
■開館時間:9:00-17:00
■休館日:毎週火曜日(祝日の場合は翌日)、12月28日-31日、1月4日-6日
■入館料:おとな330円、こども110円
■駐車場:無料
広告

御霊神社

御霊神社

「御霊神社」は、福知山市西中ノ町にある神社で、宝永2年(1705)に創祀されました。

明智光秀は一般には謀反人として知られますが、当地では「明智藪」を設けて由良川の治水に努めるなど、善政を敷いた人物として高い人気を得ていました。そこで、藩主の許しを得て宇賀御霊大神を祀る稲荷神社に明智光秀を合祀したのが、現在の御霊神社のはじまりといいます。

この神社は「明智光秀家中軍法」をはじめとする光秀ゆかりの古文書を多数収蔵しています。

御霊神社
■所在地:京都府福知山市西中ノ町238
■電話番号:0773-22-2255
■公式サイト:(非SSL)http://www.kyoto-jinjacho.or.jp/shrine/19/057/
■交通アクセス:舞鶴若狭自動車道「福知山インターチェンジ」から車で10分/JR・丹鉄「福知山駅」から丹海バス福知山線・日交バス三段池公園線ほか4分、「厚生会館前」下車
■駐車場:無料
広告

福知山鉄道館フクレル

福知山鉄道館フクレル

「福知山鉄道館フクレル」は、福知山市字岡ノ、「福知山城」の真下に位置する展示・体験施設です。

福知山市では明治32年(1899)に大阪・福知山間の鉄道が開通して以降、戦前・戦後を通して「鉄道のまち福知山」として発展してきた歴史があります。これらの歴史を実物のSLの車輪やヘッドマーク、新旧のジオラマなどの多彩な展示で、また運転シミュレーターなどの体験型コンテンツで知ることができるのがこの施設の魅力です。

この施設の周辺には、「福知山城」はじめ「佐藤太清記念美術館」や「丹波生活衣館」などの福知山市の歴史や文化を発信する施設が集積しています。

福知山鉄道館フクレル
■所在地:福知山市字岡ノ32-20
■電話番号:0773-48-9226
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:舞鶴若狭自動車道「福知山インターチェンジ」から車で10分/JR・丹鉄「福知山駅」からまちなか循環バス4分、「福知山城公園前」下車
■開館時間:9:00-17:00(最終入館は16:30まで)
■休館日:毎週火曜日(祝日の場合は翌日)、12月28日-31日、1月4日-6日
■入館料金:おとな500円、こども250円、未就学児無料、フクレル応援サポーター無料
■駐車場:無料
広告

旧松村家住宅(足立音衛門京都本店)

旧松村家住宅

「旧松村家住宅」は、福知山市の中心市街地にある京都府指定文化財の建物群で、地元の建設会社である松村組の創業者・松村雄吉の社屋兼住宅として、明治末年から大正時代にかけて建てられたものです。和風の主屋や御殿、洋館、撞球場、土蔵などの建物と庭園からなっており、かつて氾濫を繰り返していた由良川の堤防沿いにわざわざ敷地を設けたのは、堤防の完成度を示す意図があったものといわれています。

現在は大阪・東京にも進出する有名洋菓子店「足立音衛門」の京都本店となっており、主屋部分が店舗として活用されているほか、洋館などの他の建物の外観も自由に見学することができます。

旧松村家住宅(足立音衛門京都本店)
■所在地:福知山市字内記44-18
■電話番号:0120-535-411
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:舞鶴若狭自動車道「福知山インターチェンジ」から車で10分/JR・丹鉄「福知山駅」からまちなか循環バス4分、「福知山城公園前」下車、徒歩3分
■開館時間:9:00-18:30
■定休日:1月1日(元旦)
■駐車場:無料
広告

三段池公園

三段池公園

「三段池(さんだんいけ)公園」は、福知山市字猪崎・中・池部にまたがる53.35ヘクタールの広大な敷地をもつ都市公園です。

三段池は江戸時代からある灌漑用のため池で、かつては「三千代池」と呼ばれ、福知山藩主の朽木綱貞が名付けたと伝えられます。

昭和35年(1960)に都市計画決定がなされ、昭和51年(1976)から順次開園した三段池公園は、外周に遊歩道が整備されて自由に散策ができるほか、植物園や動物園、児童科学館、総合体育館などの施設が建ち、スポーツや体験学習などのさまざまな用途で利用できるようになっています。

三段池公園
■所在地:京都府福知山市字猪崎・字中・字池部
■電話番号:0773-23-6324
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:舞鶴若狭自動車道「福知山インターチェンジ」から車で15分/JR・丹鉄「福知山駅」からまちなか循環バス17分、「三段池公園」下車
■駐車場:無料

観音寺

観音寺

「観音寺」は、福知山市観音寺にある真言宗の寺院です。

奈良時代の養老4年(720)、諸国を行脚していた法道仙人がこの寺を開き、自ら刻んだ十一面千手観世音菩薩像を安置したと伝わっています。平安時代には空也上人が七堂伽藍を建立し、この寺を中興したということです。天正4年(1576)、明智光秀の兵火にかかり伽藍を焼失しましたが、後に再建されています。

観音寺は福知山きっての古寺であり、平安時代前期の不動明王立像が国重要文化財に指定されています。また、鎌倉時代以降の古文書や経典類も多く残されており、こちらも京都府指定文化財です。

現在は約100種、1万株のアジサイが咲き誇る花の寺として知られており、関西花の寺二十五霊場第1番札所となっています。

観音寺
■所在地:京都府福知山市観音寺1067
■電話番号:0773-27-1618
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:舞鶴若狭自動車道「福知山インターチェンジ」から車で5分/JR・丹鉄「福知山駅」から京交バス福知山綾部線16分、「観音寺」下車、徒歩10分
■駐車場:無料

元伊勢内宮皇大神社

元伊勢内宮皇大神社

「元伊勢内宮皇大神社」は、福知山市大江町内宮にある神社で、いわゆる「元伊勢」の1つにあたります。

皇室の祖神である天照大神は、古代には宮中に祀られていましたが、崇神天皇は畏れ多いとして大和国の笠縫邑(かさぬいむら)に祀りました。その後も祭祀にふさわしい清浄の地を求めて各地を転々とし、最終的に伊勢の地に鎮まり、これが現在の「伊勢神宮」だとされています。

「元伊勢」は伊勢神宮の創建以前、天照大神が一時的に祀られていた場所をいい、元伊勢内宮皇大神社は、このうちの「吉佐宮」にあたるといわれます。

元伊勢内宮皇大神社は、神明造茅葺きの本殿に、樹皮がついたままの木材を組んだ黒木の鳥居が建つ、珍しい建築様式をもつ神社です。

元伊勢内宮皇大神社
■所在地:京都府福知山市大江町内宮字宮山217
■電話番号:0773-56-1011
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:京都縦貫自動車道「舞鶴大江インターチェンジ」から車で15分/丹鉄「大江山口内宮駅」から徒歩15分
■駐車場:民間駐車場は500円
このページの編集者
Travelogues
※ このページの写真や文章を引用される場合は、当サイトへのリンクを貼るなどして出典を明示(デザインを損なわない程度の小さな文字で結構です)してください。写真の拡大・縮小やトリミングは自由です。事前または事後のご連絡も不要です。