東北中央自動車道の有料・無料区間やパーキングエリア

高速道路
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東北中央自動車道は、福島県相馬市から秋田県横手市までの総延長約268キロメートルの高速道路です。略称は「東北中央道」であり、高速道路ナンバリングにでは「E13」となっています。

東北中央自動車道のあらまし

東北中央自動車道とは、福島県相馬市を起点とし、福島市・米沢市・山形市などの東北地方の主要都市を経由して、秋田県横手市で秋田自動車道と連絡する、総延長約268キロメートルの高規格幹線道路です。

この道路は事業化が遅れていましたが、平成23年(2011)の「東日本大震災」をきっかけに、福島方面からの整備が急ピッチで開始され、現在では全線開通も見えてきました。

「東北中央自動車道」は、常磐自動車道東北縦貫自動車道山形自動車道、秋田自動車道と接続することから、南東北地方の各都市間のネットワークが図られ、大幅な移動時間の短縮につながるほか、緊急時における代替路の確保にも貢献します。

東北中央自動車道の料金

東北中央自動車道は、無料区間と有料期間とに分かれています。

(1) 相馬IC~桑折(こおり)JCT: 無料
(2) 桑折JCT~福島JCT: 有料
(3) 福島JCT~米沢北IC: 無料
(4) 米沢北IC~東根IC: 有料
(5) 東根IC~湯沢IC: 無料
(6) 湯沢IC~横手IC: 有料

主要ジャンクション又はインターチェンジ間の東北中央自動車道の通行料金(普通車)は、次のとおりです。

出発IC 到着IC 通行料金
相馬IC 福島大笹生IC 410円
米沢北IC 東根IC 1,870円
湯沢IC 横手IC 470円

東北中央自動車道のパーキングエリア

東北中央自動車道には、次のようなパーキングエリアがあります。

(1) 南陽PA
南陽高畠ICとかみのやま温泉ICの中間にあります。
上下線とも、24時間の自動販売機コーナー、障がい者等用駐車スペース、障がい者等用トイレ、オストメイト対応トイレなどの設備があります。
(2) 山形PA/SIC
山形上山ICと山形中央ICの中間にあります。
上下線とも、24時間の自動販売機コーナー、障がい者等用駐車スペース、障がい者等用トイレ、オストメイト対応トイレなどの設備があります。
令和6年3月24日(日)にETC専用の山形PAスマートインターチェンジが開業しました。

東北中央自動車道と新直轄方式の採用

東北中央自動車道の多くの区間では新直轄方式が採用されており、これらの区間では料金が無料となっています。
新直轄方式とは、高速道路の建設費用を、高速道路会社ではなく国と地方自治体の双方で負担する新たな直轄事業のことをいいます。

東北中央自動車道の路線図

東北中央自動車道の路線図は、概略次のとおりです。
なお、この図では事業手法の違いから「湯沢横手道路」などの別の名称が既に付けられている区間も含めて表示しています。

東北中央道沿線の観光スポット

相馬中村神社 福島県相馬市にある神社で、平将門が祀った妙見社が起源とされています。奥州合戦の勲功により源頼朝から陸奥国行方郡を賜った相馬氏が同国に下向すると、本尊もともに移動し、相馬中村城が相馬氏の本拠となるに及んで、城の鎮守として新たな妙見社が建てられました。相馬中村神社ほかの祭礼である「相馬野馬追」は、大勢の騎馬武者が神旗を争奪しあう勇壮なものです。

飯坂温泉 福島県福島市の栗子連峰の麓に広がる温泉街で、日本武尊の伝説でも知られます。鳴子温泉・秋保温泉とともに「奥州三名湯」の一つです。共同浴場の「鯖湖湯」は観光客も入湯可能で、近隣に医王寺などの名所旧跡も存在します。

上杉神社 山形県米沢市にある上杉謙信を祀る神社です。松が岬公園内にあり、近世には米沢藩の藩庁が置かれた米沢城がありました。宝物殿「稽照殿」には、上杉家伝来の刀や甲冑などの宝物が展示されています。

安久津八幡神社 山形県東置賜郡高畠町にある神社で、貞観2年(860)、慈覚大師円仁が阿弥陀堂を建てたのが起源とされています。茅葺屋根の本殿や舞楽殿を持ち、境内には山形県唯一の三重塔も建てられています。隣接地に「うきたむ風土記の丘」があります。

山形城 山形県山形市にある国史跡の城跡で、「霞城」の別名があります。最上家の版図を広げた最上義光の居城として知られます。現在は「霞城公園」として整備され、山形県立博物館・山形市郷土館・体育館などの施設が置かれています。

増田の町並み 秋田県横手市にある重要伝統的建造物群保存地区です。県内でも有数の商人町として栄え、明治時代から戦前にかけての建物が並んでいます。短冊型の母屋と内藏と呼ばれる土蔵の組み合わせが特徴的です。