新東名高速道路の路線図、料金や渋滞予測、開通予定

2022年12月20日高速道路

新東名高速道路は、神奈川県海老名市から愛知県豊田市までを結ぶ、延長253.2キロメートルの高速道路です。

新東名高速道路のあらまし

新東名高速道路は、既存の東名高速道路の渋滞緩和や、将来的に懸念される東海地震の際の代替路としてのダブルネットワーク確保のため、東名高速道路に並行するルートでつくられた新しい高速道路です。

新東名高速道路の延長は253.2キロメートルであり、神奈川県の海老名南ジャンクションから愛知県の豊田東ジャンクションまでを結んでいます。工事は神奈川県側の一部を残しているものの、計画ルートの多くはすでに開通しており、清水連絡路・引佐(いなさ)連絡路をそれぞれ通って東名高速道路とも接続しています。

東名高速道路のほか、海老名南ジャンクションで首都圏中央連絡自動車道と、長泉沼津インターチェンジで伊豆縦貫自動車道と、新清水ジャンクションで中部横断自動車道と、清水連絡路の浜松いなさジャンクションで三遠南信自動車道と、豊田東ジャンクションで東海環状自動車道および伊勢湾岸自動車道と、それぞれ接続しています。
 

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新東名高速道路のサービスエリア・パーキングエリア

新東名高速道路には次のとおりサービスエリア・パーキングエリアが配置されているため、運転に疲れた際に休憩をしたり、買い物や食事ができるようになっています。

駿河湾沼津SA、清水PA、静岡SA、藤枝PA、掛川PA、遠州森町PA、浜松SA、長篠設楽原PA、岡崎SA

新東名高速道路は正規のインターチェンジの間隔が長い代わりとして、サービスエリアやパーキングエリアにETC専用のスマートインターチェンジを併設し、一般道との流入・流出を可能としています。

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新東名高速道路の料金

新東名高速道路の料金体系

新東名高速道路の通行料金は、原則的には区間距離と車種によって金額が決まります。ただし、既存の東名高速道路を通行したときの料金と、新東名高速道路を通行したときの料金に大きな齟齬が生じないようにするための調整が図られています。

また、ETC車両については次のような各種割引が適用されることがあります。

平日朝夕割引
平日朝(6時~9時)、夕(17時~20時)に高速道路(東京近郊・大阪近郊は除く)を通行した場合に通行料金を30パーセントから50パーセント割引
休日割引
土曜日・日曜日・祝日・1月2日から3日までの期間に高速道路(東京近郊・大阪近郊は除く)を通行した場合、普通車・軽自動車等(二輪車)に限り通行料金を30パーセント割引
深夜割引
毎日午前0時~午前4時に高速道路を通行した場合、通行料金を30パーセント割引

新東名高速道路の料金表

以下は新東名高速道路の主要インターチェンジを利用したときの普通車・通常料金での簡易料金表です。

出発 到着 通常料金 距離
岡崎東ICから
新城ICまで 870 円 26.1km
浜松浜北ICまで 1,630 円 54.1km
森掛川ICまで 1,960 円 66.2km
島田金谷ICまで 2,410 円 83.1km
藤枝岡部ICまで 2,820 円 98.1km
新静岡ICまで 3,210 円 116.7km
新清水ICまで 3,590 円 135.3km
新富士ICまで 3,880 円 149.7km
長泉沼津ICまで 4,290 円 170km
新御殿場ICまで 4,700 円 190.3km

なお、新秦野インターチェンジから海老名ジャンクション間は開通していますが、新御殿場インターチェンジから新秦野インターチェンジ間はまだ工事中であるため、料金表から除外してあります。

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新東名高速道路の路線図と開通予定

新東名高速道路の路線図は、次に掲げるとおりです。

新東名高速道路は、直近では新秦野インターチェンジから伊勢原大山インターチェンジまでの区間と、秦野丹沢サービスエリア(サービスエリア自体は未開業)に併設予定の秦野丹沢スマートインターチェンジが2022年4月16日(土)に開業しています。

残りの区間ではトンネル箇所に断層破砕帯が存在し難工事が見込まれるなどして工期が遅れており、2022年末のE1A新東名高速道路(海老名南 JCT~御殿場JCT)連絡調整会議において、2027年度(令和9年度)の開通予定とする決定が下されました。

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新東名高速道路の渋滞予測カレンダー

新東名高速道路はゴールデンウィーク、シルバーウィーク、お盆、年末年始などの時期を中心として渋滞することがあります。
こうした渋滞しやすい時期と場所を予測したカレンダーがNEXCO中日本のウェブページに掲載されています。

新東名高速道路沿線の観光スポット

大山阿夫利神社 大山阿夫利神社は神奈川県伊勢原市の大山に鎮座する神社です。『延喜式神名帳』に載る式内社で、雨乞いの神として信仰されました。山頂に本社、山腹に下社があり、下社までケーブルカーでアクセスできます。最寄りの出入口は伊勢原大山インターチェンジです。

富士山本宮浅間大社 富士山本宮浅間大社は静岡県富士市にある神社で、富士山の神を祀る全国の浅間神社の総本社です。徳川家康の寄進した社殿は国重要文化財で、背後に富士山が見えます。最寄りの出入口は新富士インターチェンジです。

駿府城 駿府城は静岡県静岡市にある平城で、将軍職を退いた後も引き続き大御所として権勢を振るった徳川家康の隠居城として知られます。本丸に・二の丸は公園化され、三の丸には静岡県庁が建っています。最寄りの出入口は新静岡インターチェンジです。

小國神社 小國神社は静岡県周智郡森町一宮にある式内社で、遠江国一宮です。紅葉の名所として知られます。例祭で奉納される小国神社の舞楽は国重要無形民俗文化財です。最寄りの出入口は遠州森町スマートインターチェンジです。

方広寺 方広寺は静岡県浜松市にある臨済宗の寺院で、鎮守の「奥山半僧坊」の名で知られます。紅葉の名所であり、宿坊体験などもできます。最寄りの出入口は浜松いなさインターチェンジです。

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