中部縦貫自動車道の路線図や通行料金(無料区間あり)、沿線情報
中部縦貫自動車道は、長野県松本市から岐阜県高山市を経由して福井県福井市に至る、延長約160キロメートルの自動車専用道路です。この道路は、中央自動車道、東海北陸自動車道、北陸自動車道を東西方向に連絡して、観光やビジネスなどさまざまな分野で移動をスムーズにします。
中部縦貫自動車道近傍の道の駅や路線図
中部縦貫自動車道には本線に直結しているパーキングエリア(PA)やサービスエリア(SA)のような休憩施設は現在のところ設置されていません。ただし、次のようにインターチェンジに隣接または至近の場所に道の駅が開設されている事例があり、結果的にパーキングエリアやサービスエリアと同様の役割を担っています。
「道の駅恐竜渓谷かつやま」(勝山ICから1.7キロメートル)
「道の駅越前おおの荒島の郷」(大野ICと環状交差点で隣接)
「道の駅九頭竜」(九頭竜ICから1.3キロメートル)
「道の駅白鳥」(白鳥西ICから1.8キロメートル)
「道の駅ななもり清見」(高山西ICと隣接)
また、中部縦貫自動車道の路線図は次のとおりです。計画はあるもののまだ開通していない区間も多くみられます。
なお、中部縦貫自動車道が他の自動車専用道路と接続するジャンクションには走行上の制限がある場合がみられます。
福井北ICでは中部縦貫自動車道から一般道に降りることはできません。同様に一般道から中部縦貫自動車道に入ることはできません。
ほかにハーフインターチェンジとして上下線どちらか一方にしか流入・流出ができないインターチェンジがあります。
中部縦貫自動車道の通行料金(無料区間含む)
高速道路の料金は、東日本・中日本・西日本高速道路会社各社共通で、利用した区間の距離に応じて決まるのが原則ですが、中部縦貫自動車道には多くの無料区間がありますので、単純に走行距離が長ければ料金が増額されるという関係にはありません。
このため、中部縦貫自動車道の主要インターチェンジ間の通行料金は以下の表のとおりになります。ただし、ETCで通行した場合には、各種の割引制度があるため、表の金額よりも安価になることがあります。
出発 | 到着 | 料金 |
---|---|---|
中の湯IC | 平湯IC | 790円 |
高山IC | 飛騨清見IC | 無料 |
飛騨清見IC | (東海北陸道、白鳥IC経由)油坂峠出入口 | 1,270円 |
白鳥西IC | 油坂峠出入口 | 無料 |
九頭竜IC | 大野IC | 無料 |
九頭竜IC | 勝山IC | 無料 |
九頭竜IC | 永平寺IC | 無料 |
九頭竜IC | 松岡IC | 無料 |
九頭竜IC | (福井北JCT・IC経由)(北陸道)福井IC | 320円 |
中部縦貫自動車道沿線の観光スポット
永平寺 永平寺は、福井県吉田郡永平寺町にある曹洞宗の大本山で、寛元2年(1244)に道元が開山しました。現在も禅の道場として多くの雲水が修行に勤しんでいます。江戸時代の法堂や山門、勅使門などの多くの建物が国重要文化財に指定されています。最寄りの出入口は永平寺参道ICです。
福井県立恐竜博物館 福井県立恐竜博物館は、福井県勝山市の長尾山総合公園内にある恐竜をテーマとした自然史博物館で、2000年に開業しました。館内には恐竜の全身骨格や化石、復元模型などが展示されています。最寄りの出入口は勝山ICです。
平泉寺白山神社 平泉寺白山神社は、福井県勝山市の神社で、養老元年(717)に泰澄が創建したものです。白山信仰が盛んだった時代、登山口にあたる越前馬場として栄え、中世には僧兵8千人を擁する宗教都市の趣きを呈していました。明治時代の神仏分離で神社となり現在に至ります。苔に覆われた広大な境内は国史跡です。最寄りの出入口は勝山ICまたは大野ICです。
九頭竜湖 九頭竜湖は、福井県大野市にある巨大なダム湖で、面積は890ヘクタールほどあります。湖畔は春の桜、秋の紅葉の名所として知られており、多くの観光客が訪れています。最寄りの出入口は九頭竜ICです。
高山陣屋 高山陣屋は岐阜県高山市にあり、江戸時代に飛騨を中心とする幕府領を管轄していた役所です。はじめ関東郡代の兼任、後に専任の代官が、さらに大原紹正代官のとき昇格して郡代が治めるようになりましたが、このころ大原騒動という大規模な百姓一揆が起こっています。代官や郡代が実際に使用していた建物が残る唯一の例で、国史跡に指定されています。最寄りの出入口は高山ICです。
平湯温泉 平湯温泉は、岐阜県高山市の奥飛騨温泉郷にある温泉のひとつです。乗鞍岳の麓にあたる海抜1250メートルに位置しており、信玄の隠し湯といわれる古い歴史をもち、江戸時代にはすでに湯治客が多く訪れていました。最寄りの出入口は平湯ICです。