駅から歩いて行ける飛騨高山の見どころ

飛騨国分寺三重塔

2024年3月8日観光

岐阜県北部の高山市は、かつて飛騨国府が置かれた場所であり、古い町並みが残り、「高山祭」のような伝統的なイベントでも注目を集めています。
高山市は「日本一大きな市」としても有名であり、市内には見どころが多く、全国から観光客が訪れます。

高山陣屋

高山陣屋

岐阜県高山市の市街地にある「高山陣屋」は、江戸時代に幕府が飛騨地方を直轄するために置いていた役所の跡で、飛騨代官、後には飛騨郡代がここで政務を執っていました。

幕末に全国60箇所以上あったという幕府の陣屋の建物が残されているのはここだけで、国史跡に指定されています。

敷地の内部には大広間や役宅、吟味所、御蔵(米藏)などがあり、当時のようすを伝える資料の展示もあります。

特に、江戸時代の百姓一揆・大原騒動で打ち首となった本郷村善九郎が処刑間際に若き妻に送った遺言書は胸を打つ内容です。

街歩きには市営駐車場を利用

高山陣屋には専用駐車場がありませんので、宮川の橋を渡った先にある有料の市営神明駐車場を利用します。
神明駐車場の駐車料金は、8時から20時までは30分までごと150円、20時から8時までは1時間までごと50円です。

高山陣屋前で行われる「陣屋前朝市」

陣屋前朝市は、江戸時代から米や桑などの取引が盛んだった伝統から、高山陣屋前で行われている定例的な朝市です。

朝市はこの陣屋前広場と宮川沿いの2か所ありますが、陣屋前朝市は年中無休で、4月から10月までは午前7時から正午まで、1月から3月までは午前8時から正午まで行われています。

陣屋前朝市で取り扱っている商品は、季節によっても違いますが、たとえば農産物であれば名物の朴葉みそ、栃餅、赤かぶ漬け、飛騨りんご、工芸品ではさるぼぼ人形などがあります。

高山陣屋
■所在地:岐阜県高山市八軒町1丁目5
■電話番号:0577-32-0643
■営業時間:3月から10月までは午前8時45分から午後5時まで、11月から2月は午前8時45分から午後4時30分まで、ただし8月のみ閉門時刻を午後6時まで延長
■休館日:12月29日・12月31日・1月1日
■利用料金:大人440円、高校生以下無料
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:JR高山本線「高山駅」から徒歩10分、又はまちなみバス(左回り)8分、「高山陣屋前バス停」下車/東海北陸自動車道「飛騨清見インターチェンジ」から車で25分
■駐車場:有料の市営駐車場などを利用のこと
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飛騨国分寺

飛騨国分寺

飛騨国分寺」は、岐阜県高山市にある寺院で、聖武天皇の詔により開基を行基菩薩として天平18年(746)に創建されたものです。当時の建物はすでにありませんが、境内には七重塔の心礎や金堂の礎石が残っており、壮大な伽藍があったことがうかがえます。

国重要文化財の本堂は室町時代に建築されたもので、堂内には本尊の薬師如来坐像のほか、「飛騨匠の祖」とされる室町時代の名工・木鶴大明神こと韓志和像及び藤原宗安像が安置されています。また、飛騨地方唯一といわれる三重塔は、江戸時代の再建です。その他、境内には国天然記念物の大銀杏があり、樹齢1250年以上といわれています。

飛騨国分寺
■所在地:岐阜県高山市総和町1-83
■電話番号:0577-32-1395
■拝観料金:境内自由、本堂内拝観に限り大人(高校生以上)500円、小人400円
■営業時間:午前9時から午後4時まで
■休館日: 12月31日~1月1日
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:JR高山本線「高山駅」から徒歩10分、又は濃飛バス(古川・神岡線ほか)2分、「国分寺バス停」下車/東海北陸自動車道「飛騨清見インターチェンジ」から車で25分
■駐車場:無料
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櫻山八幡宮

櫻山八幡宮

櫻山八幡宮」は、例祭の「高山祭」で全国にその名を知られる神社です。

仁徳天皇の時代、飛騨の山中で朝廷に従わず人民から略奪の限りを尽くしていた、1つの胴体に2つの顔と4本の手足がある怪物「両面宿儺(りょうめんすくな)」を征伐するため、武振熊命がこの地を訪れました。その際、戦勝を祈願して応神天皇を待ったのが「櫻山八幡宮」の始まりといわれています。

この神社の秋の例祭(八幡祭)と、「日枝神社」の春の例祭(山王祭)をあわせて「高山祭」といいますが、華麗な装飾を施した「動く陽明門」ともいわれる屋台が繰り出す、見ごたえのある「日本三大曳山祭」の一つであり、毎年の観光入込客数は春・秋合わせて30万人を数えます。

「高山祭」は毎年開催の時期が決まっていますが、境内には「高山祭屋台会館」もあり、いつでも常設展示された屋台を見ることができます。屋台は3月下旬、7月下旬、11月中旬の年3回、定期的に入れ替えがなされているため、訪れた時期によって展示されている屋台の種類が違います。

桜山八幡宮の御朱印

桜山八幡宮の御朱印は、境内を入ったところにある授与所で扱っています。

通常の御朱印は「櫻山八幡宮」と墨書のあるものですが、コロナウイルスなど悪疫流行の折ですので、相殿に疱瘡神が祀られている末社・琴平神社の御朱印も初穂料500円でいただくことができます。例祭限定の御朱印なども頒布されています。

また、桜山八幡宮のオリジナル集印帳として、ピンク色の地に桜の花びらをあしらったデザインの御朱印帳も、初穂料1,800円で頒布されています。

いつでも屋台が見られる「高山祭屋台会館」

境内にある高山祭屋台会館では、飛騨の匠たちが趣向を凝らした高山祭の実物屋台を常設展示しており、いつでも見ることができます。
通期(3月~11月)の開館時間は、9時~17時まで、冬季(12月、1月、2月)の開館時間は、9時~16時30分までです。
高山祭屋台会館の入場料金は、大人1,000円、小・中学生500円、障がい者500円、高校生600円となっています。

櫻山八幡宮
■所在地:岐阜県高山市桜町178
■電話番号:0577-32-0240
■拝観料金:境内自由、「高山祭屋台会館」は大人1,000円、小・中学生500円、高校生600円
■営業時間:「高山祭屋台会館」は9時~17時(12月~2月のみ16時30分まで)
■公式サイト:(非SSL)http://www.hidahachimangu.jp/
■交通アクセス:JR高山本線「高山駅」から徒歩20分、又はまちなみバス(右回り)20分、「八幡宮前バス停」下車/東海北陸自動車道「飛騨清見インターチェンジ」から車で20分
■駐車場:屋台会館駐車場は普通車1時間300円、他に神社北側公道沿いに参拝者用無料駐車場あり
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一本杉白山神社

一本杉白山神社

高山の市街地にひっそりとたたずむ「一本杉白山神社」は、社頭に杉の老木がある神社です。

創祀の時期は不明ですが、老杉の身にはちょうど源頼朝が活躍していた文治・建久の頃の古鏃(やじり)が刺さっており、戦勝祈願の目的で射込んだものと考えられています。

また、天正の頃、領主であった金森氏が土地を寄付して社殿を再興し、社守を置いたといい、江戸時代に天領となって以降も幕府代官や郡代の庇護を受けました。

ここは2012年のTVアニメ「氷菓」の舞台として登場し、主人公の折木奉太郎の自宅の目の前にある神社のモデルとなっています。

宝形造の社殿がある境内に隣接した「陣屋稲荷神社」は、もともと「高山陣屋」に祀られていたものが大正時代に遷座したものですが、江戸時代の飛騨国の百姓一揆「大原騒動」の発端となった代官の大原彦四郎が献納した灯籠が建てられているのが注目されます。

軍神広瀬中佐居住地址

日露戦争時の活躍で「軍神」と呼ばれた広瀬武夫海軍中佐が幼少のころに住んでいた住居の跡が、「一本杉白山神社」の前にあります。

広瀬武夫は大分県竹田で生まれましたが、西南戦争で生家が焼失したため、父が裁判官として赴任していた飛騨高山に一家で移転しています。
広瀬武夫はこの地で煥章(かんしょう)小学校(のちの高山市立東小学校)を卒業し、東京の攻玉社に入学するまで過ごしました。

現在は駐車場となっており、片隅に戦前の石碑が残されています。

一本杉白山神社
■所在地:岐阜県高山市八軒町3-9
■電話番号:0577-33-9958
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:JR高山本線「高山駅」から徒歩10分、又はまちなみバス(左回り)5分、「日赤前バス停」下車、徒歩2分/東海北陸自動車道「飛騨清見インターチェンジ」から車で25分
■駐車場:なし(市営駐車場などを利用)
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Travelogues
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