別荘には定期的な外壁塗装を

塗装 別荘生活
この記事は約3分で読めます。

別荘を維持していく上で、定期的なメンテナンスの作業は不可欠といえます。なかでも金額や規模の大きなものとして外壁塗装が挙げられますが、費用を惜しんで先延ばしにしてしまうと、さまざまなトラブルに見舞われるおそれがあります。

外壁塗装が必要なわけ

別荘の外壁は日常的に雨・風・紫外線にさらされていて、過酷な環境にあります。室内はいくらきれいであっても、外壁がボロボロになってしまっては、美観を損ねることはもちろんですし、いずれ内部にもダメージが及んでしまう心配があります。

このようなトラブルを避けて建物全体としてできるだけ長い寿命を確保するため、定期的な外壁塗装などのメンテナンスは必須となります。

もっとも外壁塗装をする上では、足場組みや高圧洗浄、下塗り・中塗り・上塗りなどに要する人件費や物件費がかなりの金額にのぼります。
したがって、新築からの年数や、具体的に外壁に表れたサインをもとに、必要なタイミングを見計らって取り組むのがベストといえます。

このタイミングを知るためには、地元の工務店などプロに相談してみるのが一番よい方法ですが、素人でもわかるサインはいくつかあるものです。

外壁塗装が必要な時期とそのサイン

一般的にいって、住宅の新築から10年から15年も経てば、そろそろ外壁塗装を考えてもよい時期といわれます。
そのサインとして代表的なものに、外壁表面の塗膜の剥がれが挙げられます。

最初に外壁の塗装が塗られた際、壁全体に薄い保護膜ができますが、この膜は建物の内部に紫外線や雨などのダメージが及ばないようにブロックする役目を果たしています。
塗膜は恒久的に建物の内部を保護してくれるわけではなく、紫外線などの影響で少しずつ劣化していき、やがて部分的な剥がれなどの症状をもたらします。
こうした塗膜の剥がれた状態になると、ダメージはしだいに内部に浸透し、外壁材そのものが反りかえってしまったり、柱や床など木材の腐食を招いたりします。

また、外壁がサイディング仕上げの場合には、継ぎ目をふさいでいる透明なコーキングが劣化してひび割れが生じることがあり、これも同様に外壁塗装の時期が到来したサインといえます。
コーキングはサイディングとサイディングが温度や湿度の変化で膨張と収縮をくりかえす際のクッションとなっています。
クッションがなくなればダメージが直接響くことは想像に難くありませんし、継ぎ目からの雨水の浸入を許すことにもなります。

ほかにも外壁にコケや汚れが付いたり、チョークの粉のようなものが外壁から浮き出していたりする場合も、外壁塗装をすべきサインといえます。
外壁が健全な状態である場合には、汚れを弾く機能を発揮して、容易に汚れが付着するようなことはありませんが、紫外線などで劣化すると、汚れが付きやすくなることが知られています。

外壁塗装に適した塗料とは

外壁塗装とはいっても、アクリル系・ウレタン系・シリコン系といった塗料の種類によってその仕上がりは大きく違いますし、耐用年数や費用にも違いが出てきます。
次の表わもとに、予算や目的に照らしてみて、もっともコストパフォーマンスを発揮できそうなものを選ぶのがよいでしょう。

種類 用途 特色
アクリル系塗料 小さなログハウスや物置などの日曜大工に向く 地域のホームセンターでも手軽に入手できる。
価格が安価で使いやすい
紫外線などの過酷な自然環境に対する耐性は弱い
耐用年数は5年程度といわれる
ウレタン系塗料 一般的な住宅に アクリル系と比較すれば耐用年数が長い。
値段と品質のバランスがよい。
雨どいなど凹凸がある部分の塗装にも適する。
シリコン系 一般的な住宅に 汚れや紫外線にも一定の耐性がある。
次回の塗り替えまで10年から15年ほどと耐用年数が長い。
外壁塗装のスタンダードな選択肢。