古代ロマンあふれる吉備路の風景・総社市

吉備路

2024年3月31日観光旅行

岡山県の県庁所在地である岡山市に隣接する総社市は、その名前のとおり古代、備中国司が国内の神社を拝するために設けられた総社があることに由来します。さらに時代を遡れば、大和や出雲などと比肩する勢力を誇った吉備王国が栄えた場所でもあります。こうした吉備路の風景が広がる総社市の見どころをまとめました。

備中国総社宮

備中国総社宮

備中国総社宮」は、総社市総社にある、市名の由来になった神社です。

古代、朝廷から各地方に派遣された国司は、まずは任国内の神社を巡拝し奉幣することを仕事としていました。やがて国司が政務を執る国府の近くに国内の神々を合祀する「総社」が創建され、この巡拝の手間を省くようになったのが「総社」の起こりです。

備中国総社宮にも国内324社の神々が祀られているほか、古代の様式を残す三島式(さんとうしき)庭園、江戸時代の絵師・円山応挙の絵馬などが見どころとして知られます。

備中国総社宮
■所在地:岡山県総社市総社2-18-1
■電話番号:0866-93-4302
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:岡山自動車道「岡山総社インターチェンジ」から車で5分/JR吉備線「東総社駅」から徒歩5分
■駐車場:無料
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備中国分寺

備中国分寺

備中国分寺」は、総社市上林にある真言宗御室派の寺院で、薬師如来を本尊としています。

奈良時代に聖武天皇の詔によって全国に建立された国分寺の法燈を継ぐ寺院で、長い歴史の中で荒廃した後、江戸時代に再建されたといいます。現在の国分寺境内の南側からは、荒廃する以前の国分寺の南門や中門の跡が発掘されており、当初はより大きな敷地を有していたことがうかがえます。

現在の国分寺境内には江戸時代に建てられた五重塔があり、国重要文化財に指定されています。また、寺院の周囲にはコスモスやひまわりが咲き、吉備路自転車道も整備され、レンタルサイクルで気軽にサイクリングを楽しむこともできます。

備中国分寺
■所在地:岡山県総社市上林1046
■電話番号:0866-92-0037
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:岡山自動車道「岡山総社インターチェンジ」から車で10分/JR吉備線「東総社駅」から徒歩5分
■駐車場:無料
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作山古墳

作山古墳

「作山古墳」は、総社市三須にある前方後円墳で、備中国分寺の1キロメートルほど西に位置し、国史跡に指定されています。

古墳の墳丘長は282メートルで、岡山市にある墳丘長350メートルの造山古墳に次ぐ、岡山県内第2位の規模を誇ります。古墳時代中期の5世紀中頃に築造されたものと推定されており、墳丘には葺石や埴輪列がみられ、北側に造出しがあります。

作山古墳
■所在地:岡山県総社市三須
■電話番号:0866-92-8363(総社市教育委員会文化課)
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:岡山自動車道「岡山総社インターチェンジ」から車で10分/JR吉備線「東総社駅」から徒歩5分
■駐車場:無料
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Travelogues
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