四国への玄関口に位置し渦潮をはじめとした観光資源が豊富な鳴門市

鳴門市 観光旅行
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鳴門市は、徳島県の東端に位置する都市で、鳴門海峡に架かる大鳴門橋を通じて、本州から四国への玄関口になっています。自然の神秘である「鳴門の渦潮」をはじめ、さまざまな観光資源に恵まれていることでも知られます。

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大鳴門橋

大鳴門橋

「大鳴門橋」は、淡路島と鳴門市との間にある鳴門海峡をつなぐ吊橋で、昭和60年(1985)に開通しました。橋長は1,629メートル、幅は25メートルで、神戸淡路鳴門自動車道の一部として供用されています。

鳴門海峡では「鳴門の渦潮」がしばしば発生することから、「大鳴門橋」の橋桁下部には「渦の道」と呼ばれる遊歩道が設置されており、足元から「鳴門の渦潮」を見下ろすことができます。

大鳴門橋
■所在地:徳島県鳴門市鳴門町ほか
■電話番号:088-683-6262(渦の道)
■公式サイト:
■交通アクセス:神戸淡路鳴門自動車道「鳴門北インターチェンジ」から車で5分/JR鳴門線「鳴門駅」から徳島バス(鳴門公園線)乗車20分、「鳴門公園」バス停下車
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大塚国際美術館

大塚国際美術館

「大塚国際美術館」は、鳴門市の鳴門公園内にある陶板専門のユニークな美術館です。古代壁画から現代絵画まで、世界中から選りすぐった1,000点ほどの名画を特殊な技術で複製して原寸大で展示しています。

館内ではミケランジェロ「システィーナ礼拝堂天井画」、ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生」、レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」、レンブラント「夜景」、フェルメール「真珠の耳飾りの少女」、モネ「大睡蓮」、ゴッホ「ヒマワリ」、ムンク「叫び」などの名画の数々を間近に見ることができます。

大塚国際美術館
■所在地:徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65−1
■電話番号:088-687-3737
■公式サイト:
■交通アクセス:神戸淡路鳴門自動車道「鳴門北インターチェンジ」から車で5分/JR鳴門線「鳴門駅」から徳島バス(鳴門公園線)乗車15分、「大塚国際美術館前」バス停下車
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大麻比古神社

大麻比古神社

大麻比古神社」は、大麻比古神と猿田彦神を祀る神社で、「おわささん」と呼ばれ親しまれています。上古、阿波国造が奉斎したものとみられており、以後も阿波国一宮として崇敬を集めました。

拝殿前の参道の途中には樹齢千年を数えるという大楠の御神木があるほか、第一次世界大戦のころに近傍に収容されていたドイツ人捕虜たちが造った「めがね橋」なども境内に残されています。

大麻比古神社
■所在地:徳島県鳴門市大麻町板東字広塚13
■電話番号:088-689-1212
■公式サイト:
■交通アクセス:高松自動車道「板野インターチェンジ」から車で10分/JR鳴門線「鳴門駅」から徳島バス(鳴門大麻線)乗車40分、「霊山寺前」バス停下車、徒歩15分
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霊山寺

霊山寺

霊山寺」は、四国八十八箇所霊場の第一番札所となる寺院で、釈迦如来を御本尊としています。奈良時代の天平年間、聖武天皇の勅願により行基が開創し、後に弘法大師がこの寺で修行したと伝えられます。

境内には室町時代の応永年間に再建された多宝塔が存在し、内部に五智如来を安置しています。そのほか、四国遍路の発願の寺であることから、境内駐車場脇には白衣や杖、輪袈裟などの一式が揃う売店があります。

霊山寺
■所在地:徳島県鳴門市大麻町板東塚鼻126
■電話番号:088-689-1111
■公式サイト:
■交通アクセス:高松自動車道「板野インターチェンジ」から車で5分/JR鳴門線「鳴門駅」から徳島バス(鳴門大麻線)乗車40分、「霊山寺前」バス停下車
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板東俘虜収容所跡

板東俘虜収容所跡

「板東俘虜収容所跡」は、第一次世界大戦の際にドイツ人捕虜を収容していた施設の跡地で、大麻比古神社に近い鳴門市の西部に位置しています。

大正3年(1914)、オーストリア皇太子フランツ=フェルディナント夫妻が暗殺された「サラエボ事件」をきっかけに、オーストリア=ハンガリー帝国・ドイツを中心とする同盟国と、イギリス・フランス・ロシアを中心とする同盟国との戦争、いわゆる「第一次世界大戦」が勃発します。日本は「日英同盟」に基づいてドイツに宣戦を布告、当時ドイツの租借地だった中国の青島(チンタオ)を攻略し、5千人近い捕虜を日本各地に収容することとなりました。

そのひとつが大正6年(1917)に開設された「板東俘虜収容所」であり、5万7千平方メートルの敷地内に1千人あまりの捕虜を受け入れました。当時は廠舎(しょうしゃ)と呼ばれるレンガ造りの長大な収容棟や、管理棟、酒保(売店)、給水塔などの建築物があったといいますが、現在は基礎など一部の痕跡を残すのみです。

所長の松江豊寿陸軍中佐の方針により、「板東俘虜収容所」では自主活動が奨励されたため、パン焼きや野菜栽培、新聞の発行、郵便業務などが捕虜自身の手により行われました。このとき発行された額面2銭と5銭の「板東収容所切手」は、郵趣コレクターの間では珍品として評価されています。大麻比古神社境内にある「めがね橋」も、彼らドイツ人捕虜によって造られたものです。

板東俘虜収容所跡
■所在地:徳島県鳴門市大麻町桧丸山ほか
■電話番号:088-684-1157(鳴門市観光振興課)
■公式サイト:
■交通アクセス:高松自動車道「板野インターチェンジ」から車で5分/JR鳴門線「鳴門駅」から徳島バス(鳴門大麻線)乗車45分、「ドイツ村」バス停下車、徒歩5分
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鳴門市ドイツ館

鳴門市ドイツ館

「鳴門市ドイツ館」は、「板東俘虜収容所」に収容されていたドイツ人捕虜の生活のようすや地域との交流について知ることができる史料館です。当時の「板東俘虜収容所」は、人道的な捕虜の取扱いにより模範的な収容所といわれ、音楽・スポーツ・料理などを通じた日独の交流も盛んでした。

特に、「板東俘虜収容所」はベートーベンの「交響曲第九番」、通称「第九」の日本初演の地としても知られています。館内にはこのときのエピソードを映像と音声で楽しむ「第九シアター」が開設されており、ロボットによる第九の演奏も行われています。

また、「鳴門市ドイツ館」に隣接して「道の駅第九の里」があり、国登録有形文化財となっている「板東俘虜収容所」の廠舎の一部を移築した「物産館」では、特産のなると金時を用いた菓子やバウムクーヘン、すだちジュースなどを購入することができます。

鳴門市ドイツ館
■所在地:徳島県鳴門市大麻町桧東山田55-2
■電話番号:088-689-0099
■公式サイト:
■交通アクセス:高松自動車道「板野インターチェンジ」から車で5分/JR鳴門線「鳴門駅」から徳島バス(鳴門大麻線)乗車45分、「ドイツ館」バス停下車
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