見どころ豊富な竜馬のふるさと・高知市

桂浜 観光
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広大な太平洋に面した高知市は、近世には土佐藩の城下町として栄え、高知城などの歴史的な建造物も数多く存在します。また、桂浜などの景勝地に恵まれ、よさこい祭りやカツオのたたきといった、独自性あふれる文化やグルメにも触れることができます。

高知市へは空のアクセスが便利

高知市への旅行にはさまざまな交通手段が使えますが、空路であれば遠方からでも移動が容易です。

高知龍馬空港を使う

高知市中心部から約16キロ先には高知龍馬空港があり、東京(羽田空港、成田空港)・大阪(伊丹空港)・神戸・福岡・名古屋(小牧空港、中部国際空港)の各都市からの直行便が運航されています。

空港から高知市内へのアクセスには、バス、タクシー、レンタカーがあります。

バス:空港連絡バスが1時間に最大5便ほど発着しており、高知駅まで約30分、大人運賃900円です。
タクシー:高知駅まで約25分、料金は4,000円~5,000円程度です。
レンタカー:トヨタレンタカー・日産レンタカー・ニッポンレンタカー・オリックスレンタカー・タイムズカーレンタルなどの店舗が空港周辺に存在し、自由度の高い移動が可能です。

土佐くろしお鉄道を使う

土佐くろしお鉄道ごめん・はなり線の「のいち駅」まで事前予約制の空港乗合タクシー(500円)が出ています。
「のいち駅」からは土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線高知駅まで約30分、大人運賃は590円です。

高知東部自動車道を使う

レンタカーを借りるなどして自動車を手配しておけば、高知龍馬空港から高知東部自動車道(高知南国道路)の「高知龍馬空港インターチェンジ」を経由して、さまざまな場所へのドア・ツー・ドアでの移動が可能です。

高知龍馬空港インターチェンジから市街地最寄りの高知中央インターチェンジまで車で約15分です。
なお、高知龍馬空港から市街地方面に向かう場合、高知中央インターチェンジの先にある高知自動車道高知インターチェンジで一般道に降りることはできませんので注意が必要です。

高知市の観光名所

高知市内には、歴史や文化、自然といった、さまざまな魅力を感じさせる観光スポットが存在しています。

桂浜

桂浜は、高知市浦戸地区にある景勝地で、龍頭岬と龍王岬の間に砂浜が弓なりに広がっています。明治維新の立役者といわれる坂本龍馬の巨大な銅像が建てられていることでも有名です。

桂浜にはバリアフリーの遊歩道が砂浜の上に整備され、散策もしやすくなっています。

坂本龍馬像

坂本龍馬像
桂浜を見下ろす和服にブーツを着用した姿の坂本龍馬像は、昭和3年5月27日に完成したもので、像の本体の高さは5.3メートル、台座を含めると13.5メートルもあります。原型をつくったのは高村光雲の門弟で高知出身の彫刻家・本山白雲です。

この像は、高知出身で早稲田大学の学生だった入交好保(いりまじりよしやす)らが発起人となり、当時はあまり知られていなかった坂本龍馬を顕彰するため全国に募金を呼びかけ、伯爵・田中光顕らの支援も得ながら、当時の金額にして2万5千円もの大金を集めて建立にこぎ着けました。
入交好保はその後、香美郡日章村長、手結山(ていやま)観光開発(土佐カントリークラブ)取締役などを歴任し、『坂本龍馬』ほか多数の著書があります。

毎年春と秋には高さ13メートルほどの展望台が坂本龍馬像の隣に特設され、龍馬の目線で太平洋を眺めることができます。

坂本龍馬像
■所在地:高知県高知市浦戸
■電話番号:088-823-9457
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:JR「高知駅」からとさでん交通バスで約30分、「桂浜」下車/高知自動車道「高知インターチェンジ」から高知東部自動車道経由、車で約15分
■駐車場:普通自動車1回400円

桂浜水族館

桂浜水族館
桂浜水族館は、桂浜の砂浜にある水族館で、土佐湾の魚を中心に、約220種、4,000点の海の生き物を飼育・展示しています。

開館は坂本龍馬像の建立で桂浜の人気が高まっていた昭和6年(1931)のことで、古い歴史をもっています。

X(旧twitter)やfacebook、instagram、note、youtube、ブログなどでスタッフが随時情報発信をしており、イベントも盛んに開催されるなど、小さな水族館ながらそのフットワークの軽さには定評があります。

園内ではウミガメやペンギン、カピバラなどの餌やり体験をすることもできます。

桂浜水族館
■所在地:高知県高知市浦戸778
■電話番号:088-841-2437
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:JR「高知駅」からとさでん交通バスで約30分、「桂浜」下車/高知自動車道「高知インターチェンジ」から高知東部自動車道経由、車で約15分
■駐車場:普通自動車1回400円

海津見神社(竜王宮)

海津見神社
海津見神社(竜王宮)は、桂浜の南端にある岬に鎮座する小さな祠で、大綿津見神を御祭神としています。桂浜から長い階段のある岩場を登って参拝します。
海上安全や豊漁のご利益があるとされ、祭日は旧暦の3月15日となっています。

鎮座地は岬の上ですので、ここからカバー写真のように桂浜の全貌と太平洋の雄大な景色を見ることができ、観光客にも人気です。

海津見神社(竜王宮)
■所在地:高知県高知市浦戸
■電話番号:088-803-4319
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:JR「高知駅」からとさでん交通バスで約30分、「桂浜」下車/高知自動車道「高知インターチェンジ」から高知東部自動車道経由、車で約15分
■駐車場:普通自動車1回400円

土佐神社

土佐神社
土佐神社は、高知市の市街地北方にある神社で、土佐国の一宮として古くから信仰されています。ご祭神は、味耜高彦根(あじすきたかひこね)神と一言主(ひとことぬし)神です。

四国を統一した戦国大名として知られる長宗我部元親が寄進した本殿は、空から見ると十字形をした「入蜻蛉」というめずらしい様式で、鐘楼とともに国の重要文化財に指定されています。

土佐神社
■所在地:高知県高知市一宮しなね2丁目16-1
■電話番号:088-845-1096
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:JR「土佐一宮駅」から徒歩で約20分/高知自動車道「高知インターチェンジ」から車で約5分
■駐車場:無料

善楽寺

善楽寺
善楽寺は、土佐神社に隣接している真言宗寺院で、四国八十八ヶ所霊場第三十番札所です。本尊は阿弥陀如来です。

弘法大師空海が土佐神社の別当寺として創建したといわれており、明治時代の廃仏毀釈でいったんは廃寺となりましたが、後に再興が認められています。

境内本堂の向かいには「梅見地蔵」があり、首から上の病気を癒やすご利益があるといわれます。

善楽寺
■所在地:高知県高知市一宮しなね2丁目23-11
■電話番号:088-846-4141
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:JR「土佐一宮駅」から徒歩で約20分/高知自動車道「高知インターチェンジ」から車で約5分
■駐車場:無料

竹林寺

竹林寺
竹林寺は、高知市南部、鏡川に突き出した五台山の上にある真言宗の寺院で、四国八十八ヶ所霊場第三十一番札所です。

神亀元年(724)、聖武天皇の命によって行基が開山したと伝えられ、本尊は行基がみずから彫ったとされる文殊菩薩で、秘仏となっています。

本堂は土佐藩2代藩主・山内忠義による入母屋造りのもので文殊堂とも呼ばれ、国の重要文化財に指定されています。ほかに夢窓疎石が作庭したと伝わる竹林寺庭園が国名勝となっています。

竹林寺
■所在地:高知県高知市五台山3577
■電話番号:088-882-3085
■拝観料:境内無料、庭園・宝物館拝観の場合は大人400円
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:JR「高知駅」からMY遊バスで約30分、「竹林寺前」下車/高知自動車道「高知インターチェンジ」から高知東部自動車道経由、車で約15分
■駐車場:無料

高知城

高知城
高知城は、高知市中心部にある平山城で、江戸時代には土佐藩の藩庁が置かれていました。

中世、この地には既に大高坂山城がありましたが、関ヶ原の戦い後に勲功を認められて土佐一国を与えられた山内一豊が、慶長8年(1603)に本丸や二の丸を整備したのが、高知城としてのはじまりとされています。三の丸までを含めた全体の完成は、さらに後の慶長16年(1611)のことです。

現存する天守は大火で焼失後の寛延2年(1749)に再建されたもので、全国的にも江戸時代の天守が残る「現存十二天守」の一つとして知られています。

高知城
■所在地:高知県高知市丸ノ内1丁目2-1
■電話番号:088-824-5701
■利用料:高知城天守・懐徳館・東多門・廊下門は18歳以上420円
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:JR「高知駅」からとさでん交通バスで約10分、「高知城前」下車/高知自動車道「高知インターチェンジ」から高知東部自動車道経由、車で約15分
■駐車場:乗用車最初の1時間まで370円、以下30分ごと110円
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