北アルプスが見下ろす城下町・松本の名所めぐり
長野県の中央部に位置する松本市は、国宝松本城をはじめとする観光スポットや、北アルプスの豊かな自然に恵まれています。市内には周遊バスなどの観光にぴったりな交通手段もあります。
国宝松本城
松本市の市街地にそびえる国宝松本城は、「現存十二天守」の一つとして、全国的にもその名を知られています。平城ですが、天守は3重の水堀で強固に守られた5重6層の堂々たる姿で、黒漆塗りの外観が特徴的です。
江戸時代には松本藩の藩庁が置かれていましたが、明治時代の廃城令で解体の危機に瀕し、その後も老朽化で天守が大きく傾くなどしたため、大規模な修理が行われました。これ以降、江戸時代の百姓一揆「貞享騒動」で処刑された多田加助の怨念で城が傾いたという伝説も生まれました。
現在、天守からは北アルプスの絶景を眺めることができ、有料で内部を観覧することができます。
■所在地:長野県松本市丸の内4-1
■電話番号:0263-32-2902
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:長野自動車道「松本インターチェンジ」から車で10分/JR・アルピコ交通「松本駅」から徒歩15分または周遊バス「タウンスニーカー」8分、「松本城・市役所前」下車
■駐車場:普通車30分150円
松本神社
松本神社は、松本城の北側、かつての葵の馬場に鎮座する神社です。
江戸時代に藩主の戸田氏が祖先を祀った社がその起源であり、「暘谷(ようこく)社」と呼ばれていました。
昭和になってから他の社を合祀して「松本神社」となり、現在に至っています。
境内には松本藩の重臣たちが献納した石灯籠が建っています。
■所在地:長野県松本市丸の内10-37
■電話番号:0263-32-8514
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:長野自動車道「松本インターチェンジ」から車で15分/JR・アルピコ交通「松本駅」から周遊バス「タウンスニーカー」9分、「池上百竹亭」下車
■駐車場:無料
旧開智学校
旧開智学校は、文明開化の時期に生まれた学校建築で、昭和37年(1963)に現在地に移転しました。
明治5年(1872)に「学制」が発布され、当時の筑摩県下に小学校が開設されることになったことから、地元の大工棟梁・立石清重の設計により明治9年(1876)に完成しました。
日本を代表する近代の擬洋風建築として国宝に指定されており、当時の教室や教員室など内部を見学することも可能です。
■所在地:長野県松本市開智2丁目4-12
■電話番号:0263-32-5725
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:長野自動車道「松本インターチェンジ」から車で15分/JR・アルピコ交通「松本駅」から周遊バス「タウンスニーカー」17分、「旧開智学校」下車
■駐車場:無料
四柱神社
市内の縄手通りに面して鎮座する四柱神社は、天之御中主神・高皇産霊神・神皇産霊神・天照大神の4柱を祀ることからこの名があります。
明治新政府の主導による国民教化政策の一環として松本に開設された神道中教院において、明治7年(1874)に4柱の神が祀られるようになったことを起源としています。
明治12年(1879)に現在地に社殿が建立され、村社の四柱神社となりました。
■所在地:長野県松本市大手3丁目3-20
■電話番号:0263-32-1936
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:長野自動車道「松本インターチェンジ」から車で10分/JR・アルピコ交通「松本駅」から徒歩10分または周遊バス「タウンスニーカー」5分、「大名町」下車
■駐車場:1時間300円(参拝者は社務所でサービス券あり)
松本市への交通アクセス
東京から松本への交通アクセス手段はいくつかあります。
鉄道であれば、JR新宿駅から特急あずさに乗車すれば、松本駅までは約2時間30分で、運賃は4,070円です。
高速バスは、バスタ新宿(南口)から松本バスターミナルまでをおよそ3時間30分で結び、通常の運賃は4,500円です。ただし、変動型運賃の場合は3,300円からと、お安く旅行を楽しむことができます。
マイカーの場合、中央自動車道調布インターチェンジから岡谷ジャンクションで長野自動車道に入り、そのまま松本インターチェンジに向かうルートであれば、所要時間は約2時間30分、通行料金は普通車・現金の場合5,540円となります。
松本市内の移動はバスが便利
松本市の中心部には市内の観光スポットを巡回する小型バス「タウンスニーカー」が運行しています。
北コースであれば松本駅前から松本城や旧開智学校まで往復することができ、乗車料金は大人200円、子供100円です。
「タウンスニーカー1日乗車券」であれば、大人500円、子供250円で1日乗り放題となります。