国宝臼杵大仏を擁する豊後水道に面した歴史のまち・臼杵市の観光スポット

臼杵市 観光旅行
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大分県の東部、豊後水道に面した臼杵市は、国宝および国の特別史跡である臼杵石仏で知られ、江戸時代には臼杵藩稲葉家の城下町でもありました。人口3万人ほどの小さな自治体ですが、全国から観光で訪れる人たちも少なくありません。

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国宝臼杵大仏

臼杵大仏

「国宝臼杵大仏」は、平安時代後期から鎌倉時代にかけて、凝灰岩からなる崖地に彫刻された磨崖仏です。その規模の大きさや彫刻の精細さから我が国を代表するものであり、国宝に指定されているほか、周辺一帯は国の特別史跡となっています。

これらの石仏がどのようにして造営されたのか不明ですが、地元には長者が亡くなった娘の菩提を弔うために彫らせたという「真名野長者伝説」が残ります。古園石仏、山王山石仏、ホキ石仏第一群、ホキ石仏第二群の4群61体からなり、なかには台座に穴が開けられたものがありますが、これは願文や経巻を納めるためのものとみられています。

国宝臼杵大仏
■所在地:大分県臼杵市深田804-1
■電話番号:0972-65-3300
■公式サイト:
■交通アクセス:JR日豊本線「臼杵駅」から臼津交通バス(臼三線)乗車20分、「臼杵石仏」バス停下車/東九州自動車道「臼杵インターチェンジ」から車で10分
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深田の鳥居

深田の鳥居

「深田の鳥居」は、国道から臼杵大仏に至る入口近くにある石造鳥居です。この鳥居の根元は土砂に埋まっていますが、地上に出ている部分の高さはおよそ3.2メートルあり、室町時代の作と推定される大分県の指定有形文化財です。

この鳥居は凝灰岩でつくられており、柱が太くどっしりとした姿で国土からもかなり目立ちます。額束の部分に「山王」と彫られていることから、もともとは満月寺の鎮守に当たる日吉神社の参道に建てられたものとみられています。

深田の鳥居
■所在地:大分県臼杵市深田710
■電話番号:0972-65-3300
■公式サイト:
■交通アクセス:JR日豊本線「臼杵駅」から臼津交通バス(臼三線)乗車20分、「深田」バス停下車、徒歩2分/東九州自動車道「臼杵インターチェンジ」から車で10分
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満月寺

満月寺

「満月寺」は、国宝臼杵石仏の向かい側に位置する寺院です。臼杵石仏の造営にあわせて創建され、当初は天台宗の寺院で、江戸時代に廃寺となりましたが、昭和25年(1951)に日蓮宗の寺院として再興されました。かつて堂舎と磨崖仏との間には大きな池があり、浄土を再現した巨大な浄土庭園だったと考えられています。

この地にはかつて真名野長者の屋敷があり、真名野長者が亡くなった娘の供養のために中国の天台山に黄金を寄進したところ、蓮城法師が渡来してこの寺を創建し、磨崖仏を造営したという伝説があります。境内には真名野長者や蓮城法師の石像をはじめ、鎌倉時代につくられた我が国最大とされる国重要文化財の宝篋印塔、石造の仁王像などが残されています。

満月寺
■所在地:大分県臼杵市深田963
■電話番号:0972-65-3454
■公式サイト:
■交通アクセス:JR日豊本線「臼杵駅」から臼津交通バス(臼三線)乗車20分、「臼杵石仏」バス停下車、徒歩5分/東九州自動車道「臼杵インターチェンジ」から車で10分
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吉四六さんの墓

吉四六さんの墓

「吉四六さんの墓」は、とんち話の「吉四六(きっちょむ)さん」のモデルとして知られる初代・廣田吉右衛門の墓です。寛永5年(1628)に生まれ、苗字帯刀を許された弁指(べんざし:小庄屋)であり、その後7代にわたって吉右衛門の名が受け継がれました。

廣田家の菩提寺としてこの墓地がある普現寺は、臨済宗妙心寺派の寺院であり、永仁二年(1294)に大友氏第2代当主・大友親秀の五男、野津五郎頼宗が白象に乗った普賢菩薩の霊夢を見て創建したと伝えられます。境内には約200本ものもみじがあり、紅葉の名所としても知られています。

満月寺
■所在地:大分県臼杵市野津町野津市1346
■電話番号:0974-32-2220
■公式サイト:
■交通アクセス:JR日豊本線「臼杵駅」から臼津交通バス(臼三線)乗車40分、「野津南保育園前」バス停下車、徒歩5分/東九州自動車道「臼杵インターチェンジ」から車で20分
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