日本海に開かれた風光明媚な歴史あるまち・敦賀市の観光スポット

敦賀市

2024年9月3日観光

雄大な日本海に面し「気比の松原」に代表される風光明媚な港町・福井県敦賀市には、「氣比神宮」をはじめとして、古くからの歴史を伝える名所旧跡が多く存在しています。このページでは敦賀市の観光スポットの数々をご紹介します。

気比の松原

気比の松原
敦賀市の日本海沿いに広がる「気比の松原」は、佐賀県唐津市の「虹の松原」、静岡県静岡市の「三保の松原」と並ぶ「日本三大松原」の一つに数えられる景勝地です。

古くは氣比神宮の神苑だったところで、延長約1キロメートルにわたる白い砂浜にクロマツやアカマツの木々が生い茂り、その間を縫うように走る遊歩道を散策することができます。

また、夏場には「気比の松原海水浴場」が開設され、近隣から多くの海水浴客が訪れます。海水浴場内には子供向けの遊具などもあり、家族連れにもぴったりです。

気比の松原(松原公園)
■所在地:福井県敦賀市松島町
■電話番号:0770-22-8167(敦賀観光協会)
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:JR北陸本線・小浜線・ハピラインふくい「敦賀駅」からぐるっと敦賀周遊バス乗車15分、「松原海岸」バス停下車/北陸自動車道「敦賀インターチェンジ」から車で15分(なお、夏季は駐車場が有料です。)
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氣比神宮

氣比神宮
「氣比神宮」は、神代より敦賀の地に鎮座するとされる古社で、越前国一宮、北陸総鎮守となっています。この地方の開拓神で食物の神でもある伊奢沙和気大神を主祭神とし、大宝2年(702)、文武天皇の勅により社殿を造営し、仲哀天皇と神功皇后を合祀したと伝わります。

明治28年(1895)、官幣大社に列格するとともに、神宮号の宣下を受け、以来「氣比神宮」を名乗っていますが、地元では通称の「氣比さん」の名で親しまれています。

氣比神宮
■所在地:福井県敦賀市曙町11-68
■電話番号:0770-22-0794
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:JR北陸本線・小浜線・ハピラインふくい「敦賀駅」からぐるっと敦賀周遊バス乗車3分、「氣比神宮」バス停下車/北陸自動車道「敦賀インターチェンジ」から車で10分
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武田耕雲斎等の墓

武田耕雲斎等の墓
「武田耕雲斎等の墓」は、江戸時代末期に尊王攘夷を実現するため決起した水戸天狗党の幹部・武田耕雲斎らを葬った墓地です。

元治元年(1864)、水戸学を大成した藤田東湖を父に持つ藤田小四郎は、常陸国(今の茨城県)の筑波山において同志とともに挙兵し、水戸藩の執政(家老)だった武田耕雲斎を味方に引き入れて首領に据え、朝廷に攘夷を訴えるべく、京都に向けて中山道を進軍しました。

途中、和田峠で追討軍との壮絶な戦いを経て疲弊した天狗党の一行は、頼りにしていた水戸藩出身の一橋慶喜が新たな追討軍を率い京都から下向したと知って加賀藩に降伏し、幕府軍総督の田沼意尊に身柄を引き渡されました。

田沼は鰊倉に天狗党員を押し込め監禁すると、ほぼ即決裁判で武田耕雲斎はじめ352名を斬首し、処刑場の来迎寺野に大穴を掘って遺体を埋めましたが、その跡に築かれた墳墓がこの「武田耕雲斎等の墓」であり、現在は国史跡に指定されています。

武田耕雲斎等の墓
■所在地:福井県敦賀市松島町
■電話番号:0770-22-8167(敦賀観光協会)
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:JR北陸本線・小浜線・ハピラインふくい「敦賀駅」からぐるっと敦賀周遊バス乗車25分、「水戸烈士記念館」バス停下車/北陸自動車道「敦賀インターチェンジ」から車で15分
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西福寺

西福寺
敦賀市の西方にある「西福寺」は、南北朝時代の応安元年(南朝:正平23年、1368年)、後光厳天皇の勅許を得て、越前出身の良如上人によって開創された浄土宗の寺院です。

伽藍の中央に位置する「御影堂」は、江戸時代の文化8年(1811)に建立された入母屋造り・瓦葺きの建物で、桁行7間のいわゆる七間堂に当たり、国重要文化財に指定されています。

また、福井藩初代藩主・結城秀康の子が呑栄上人として第21代住職を務めたこともあり、結城秀康が寄進した国重要文化財の「書院」の建物や、結城秀康の長男である松平忠直御手植えと伝わる「鬱金桜」(現在の木は3代目)など、山内には多くの見どころがあります。

特に国の名勝に指定されるおよそ1,400坪の「書院庭園」は江戸時代中期の作といわれ、秋の紅葉の名所として知られています。

西福寺
■所在地:福井県敦賀市原13-7
■電話番号:0770-22-3926
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:JR北陸本線・小浜線・ハピラインふくい「敦賀駅」からぐるっと敦賀周遊バス乗車20分、「西福寺」バス停下車/北陸自動車道「敦賀インターチェンジ」から車で15分
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常宮神社

常宮神社
日本海に突き出した立石半島の東岸に鎮座する「常宮神社」は、氣比神宮の奥宮とされる神社で、古くから養蚕の神である天八百萬比咩命(あめのよろずひめのみこと)を主祭神としています。

仲哀天皇2年、神功皇后がこの地に滞在の後に渡海して三韓征伐に向かい、その途上で応神天皇を生んだとされています。さらに大宝3年(703年)、社殿の修造とともに神功皇后や応神天皇はじめ6柱が合祀されました。このような経緯から、常宮神社は安産や航海の神としても崇敬されています。

この神社には、戦国武将の大谷吉継が「文禄・慶長の役」で朝鮮半島から持ち帰り、豊臣秀吉の命により慶長2年(1597)に奉納されたといわれる国宝の「朝鮮鐘」があります。この鐘には中国の唐の元号である太和7年(833)の銘があり、珍しい統一新羅時代の作とみられています。

常宮神社
■所在地:福井県敦賀市常宮13-11
■電話番号:0770-26-1040
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:JR北陸本線・小浜線・ハピラインふくい「敦賀駅」から敦賀市コミュニティバス(常宮線)乗車20分、「常宮」バス停下車/北陸自動車道「敦賀インターチェンジ」から車で20分
このページの編集者
Travelogues
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