歴史も豊かな空港のあるまち・成田市
千葉県の北部に位置する成田市は、東京国際空港がある我が国の空の玄関口として知られていますが、平安時代に創建された成田山新勝寺、義民・佐倉宗吾を供養する宗吾霊堂など、さまざまな歴史にあふれた街でもあります。東京から60キロメートル圏にありアクセスもしやすい成田市は、ちょっとした観光旅行をするのにもぴったりです。
成田市へのアクセス
東京都心から成田市へ向かう交通手段はいろいろとあります。
JR総武線快速を使えば成田線直通でおよそ70分で成田駅に到着できますし、京成電鉄スカイライナーは日暮里駅から空港第2ビル駅まで最速36分です。
マイカーの場合は首都高速・京葉道路・東関東自動車道を使って成田インターチェンジまで50分です。
もちろん空の便を使う場合には、大阪・名古屋・福岡・札幌・熊本などの主要都市からの国内便で成田空港へのフライトも可能です。
成田山新勝寺
「成田山新勝寺」は、千葉県成田市成田にある真言宗智山派の大本山です。
平安時代初期の天慶3年(940)、寛朝僧正がここで平将門調伏の祈祷を行い、京都からたずさえてきた不動明王像を本尊として開基したのがこの寺院といわれています。
歌舞伎役者の初代市川團十郎は、成田山新勝寺に帰依して「成田屋」の屋号を名乗ったことから、江戸の庶民の参詣も盛んになりました。
今でも正月の初詣の時期には300万人もの人出がある人気のスポットです。
■所在地:千葉県成田市成田1
■電話番号:0476-22-2111
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:東関東自動車道「成田インターチェンジ」から車で10分/JR成田線「成田駅」又は京成本線「京成成田駅」から徒歩10分
■駐車場:普通車800円
宗吾霊堂
「宗吾霊堂」は、成田市宗吾にある真言宗豊山派の寺院で、正式名称は「鳴鐘山東勝寺」ですが、江戸時代の義民・佐倉宗吾(木内惣五郎)を祀ることから「宗吾霊堂」と呼ばれます。
東勝寺はもととも桓武天皇の時代に征夷大将軍・坂上田村麻呂が戦死者の供養のために建立したといわれています。
その後、江戸時代前期、公津村の名主であった木内惣五郎が、領主の重税に苦しむ農民のために立ち上がり、将軍への直訴を決行しました。
しかし、惣五郎は家族と共に処刑され、その亡霊が領主の堀田正信を改易に追い込んだといわれています。
惣五郎の遺骸は刑場跡に埋葬され、これが現在の東勝寺の境内であり、参道には後の時代に墓が建てられました。
宗吾霊堂の境内にはまた、過去帳などの惣五郎ゆかりの品々を展示する「霊宝殿」、惣五郎の生涯を人形で再現した「宗吾御一代記館」などがあります。また、境内には約7千株の紫陽花が植えられており、6月には「宗吾霊堂紫陽花まつり」が行われます。
■所在地:千葉県成田市宗吾1-558
■電話番号:0476-27-3131
■公式サイト:リンク切れ
■交通アクセス:東関東自動車道「富里インターチェンジ」から車で20分/京成本線「宗吾参道駅」から徒歩20分、又は「京成成田駅」から成田市コミュニティバス(北須賀ルート)5分、「宗吾霊堂」下車
■駐車場:無料
宗吾旧宅
「宗吾旧宅」は、成田市台方にある江戸時代の古民家です。義民として知られる佐倉宗吾(木内惣五郎)が実際に住んでいた家とされています。
木内惣五郎一家の処刑後、水戸藩領に嫁いでいたために刑を免れた次女が地元に戻って木内家を再興したもので、現在もその子孫が住んでいます。
宗吾霊堂の北1.4キロメートルほどの場所にあり、個人宅のため不定期で休館しますが、内部を拝観することが可能です。
■所在地:千葉県成田市台方569
■電話番号:0476-26-9546
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:東関東自動車道「富里インターチェンジ」から車で20分/京成本線「公津の杜駅」から成田市コミュニティバス(北須賀ルート)8分、「旧宅入口」下車、徒歩3分
■駐車場:無料
台方麻賀多神社
「台方麻賀多神社」は、成田市台方にある神社です。ご祭神は五穀豊穣の神とされる和久産巣日神です。
古くから印旛国造によって崇められていたとされており、平安時代の『延喜式』にもその名が記された式内社にあたります。
境内左手には樹齢1300年以上という御神木があり、パワースポットとして人気です。
また、境内裏手に鎮座する「天日津久神社」は、戦時中、画家の岡本天明に自動書記による神示をもたらし、その内容は『日月神示』としてまとめられています。
■所在地:千葉県成田市台方1
■電話番号:0476-28-5736
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:東関東自動車道「富里インターチェンジ」から車で20分/京成本線「公津の杜駅」から成田市コミュニティバス(北須賀ルート)8分、「麻賀多神社」下車
■駐車場:無料
船形麻賀多神社
「船形麻賀多神社」は、成田市船形にある神社です。
推古天皇の時代、麻賀多神社はいったんここから遷座して今の台方麻賀多神社となっていますが、もとの場所にあたる船形麻賀多神社も奥宮の扱いで祭祀が続けられてきました。
境内には古墳(方墳)があり、これは印旛国造であった伊都許利命の墳墓とされており、江戸時代に佐倉藩の儒者が建てた墓碑があります。
■所在地:千葉県成田市船形834
■電話番号:090-2557-1417(総代会会長)
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:東関東自動車道「成田インターチェンジ」から車で15分
■駐車場:無料
龍正院
「龍正院」は、成田市滑川にある天台宗の寺院で、ご本尊は十一面観世音菩薩です。坂東三十三観音霊場の第28番札所でもあり、「滑河観音」の通称で知られます。
龍正院は、平安時代初期の承和5年(838年)に、滑河城主の小田将治の発願で慈覚大師円仁が開山したと伝えられています。
境内の入口に建つ仁王門は、茅葺き寄棟造りの八脚門で、国指定重要文化財です。
■所在地:千葉県成田市滑川1196
■電話番号:0476-96-0217
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:首都圏中央連絡自動車道「神崎インターチェンジ」から車で10分/JR成田線「滑川駅」から成田市コミュニティバス(しもふさ循環ルート)3分、「滑川観音前」下車
■駐車場:無料