宍道湖の湖畔に広がる歴史のまち・松江市の観光スポット

2024年9月27日観光

宍道湖の湖畔に広がる島根県松江市は、古代に出雲国府が置かれた政治・文化の中心地で、近世にも松江藩の城下町として栄えました。いまなお20万人の人口を擁する島根県の県庁所在地として、多くの人々を集めています。

松江城


「松江城」は、宍道湖の北側にそびえる平山城で、現存12天守のひとつとして国宝に指定されています。

軍学者・小瀬甫庵(おぜほあん)が縄張をし、慶長16年(1611)に完成したもので、5階建ての堂々とした天守は「牛蒡積み」といわれる堅固な積み方をした石垣の上に建っています。

城内には旧藩主・松平直政を主祭神として明治時代に創建された「松江神社」、明治維新以来の戦没者を祀る「松江護国神社」などがあります。

松江城
■所在地:島根県松江市殿町1-5
■電話番号:0852-21-4030
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:JR山陰本線「松江駅」からレイクラインバス乗車10分、「国宝松江城・県庁前」バス停下車/一畑電車「しんじ湖温泉駅」から市営バス乗車5分、「国宝松江城・県庁前」バス停下車/山陰自動車道「松江玉造インターチェンジ」から車で10分

カラコロ工房


「カラコロ工房」は、「松江城」から徒歩10分ほどの京橋川沿いに位置する複合施設で、昭和13年(1938)に建てられた旧日本銀行松江支店を活用したものです。

製造から販売までを手掛ける「匠の館」としての工芸館をはじめ、さまざまなグルメが楽しめるフードホール、イベントもできるガーデンテラス、各種アートを展示するギャラリーなどから成り立っています。

和菓子づくりや陶芸などの伝統に触れる体験講座も開催されており、「おせわさん」と呼ばれる本物の職人がレクチャーします。

カラコロ工房
■所在地:島根県松江市殿町43
■電話番号:0852-20-7000
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:JR山陰本線「松江駅」からレイクラインバス乗車10分、「カラコロ工房前」バス停下車/一畑電車「しんじ湖温泉駅」から市営バス乗車10分、「京橋」バス停下車/山陰自動車道「松江玉造インターチェンジ」から車で10分

八重垣神社


八重垣神社」は、松江市の市街地南方に鎮座する式内社で、かつての意宇(おう)郡を代表する神社である「意宇六社」のひとつとなっています。

ヤマタノオロチに生贄として捧げられていた櫛稲田姫(クシナダヒメ)を素盞嗚尊(スサノオノミコト)が救い出した場所とされ、これをきっかけに素盞嗚尊は櫛稲田姫を妻として娶って仲睦まじく暮らしたことから、縁結びの神として知られます。

奥宮のある「佐久佐女の森」の「鏡の池」に紙を浮かべ、硬貨を乗せて早く沈むとご縁が早く、遅く沈むとご縁が遅いといわれており、縁結びの占いにも人気があります。

八重垣神社
■所在地:島根県松江市佐草町227
■電話番号:0852-21-1148
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:JR山陰本線「松江駅」から市営バス乗車20分、「八重垣神社」バス停下車/山陰自動車道「松江中央インターチェンジ」から車で5分

神魂(かもす)神社


「神魂神社」は、出雲国造の祖である天穂日命(アメノホヒノミコト)がこの地に天降って創建したといわれる神社で、「意宇六社」のひとつです。

出雲国造家が現在の「出雲大社」がある杵築に移住した後も、神社近くに国造館を残しており、代替わりの際の「神火相続式」などの重要な祭祀を行うに当たっては、この神社に参向したといいます。

「神魂神社」の本殿は、現存する日本最古の大社造りとして貴重なことから、国宝に指定されています。

神魂神社
■所在地:島根県松江市大庭町563
■電話番号:0852-21-6379
■公式サイト:なし
■交通アクセス:JR山陰本線「松江駅」から市営バス乗車30分、「かんべの里」バス停下車/山陰自動車道「松江東インターチェンジ」から車で10分

熊野大社


熊野大社」は、「出雲大社」とともに出雲国一宮とされる式内社で、「意宇六社」のひとつでもあります。

天平5年(733)に撰上された『出雲国風土記』にも「熊野大社」の名が登場しており、古くから崇敬されてきました。また、この神社は素盞嗚尊がはじめて火を起こす方法を伝えた我が国の火の発祥の地、「日本火出初神社」ともいわれます。

境内には「鑽火殿」というこの神社独自の建物があり、内部には火を起こすための道具である燧臼(ひきりうす)と燧杵(ひきりきね)が納められています。

熊野大社
■所在地:島根県松江市八雲町熊野2451
■電話番号:0852-54-0087
■公式サイト:(非SSL)http://www.kumanotaisha.or.jp/
■交通アクセス:山陰自動車道「松江中央インターチェンジ」から車で20分

黄泉比良坂(よもつひらさか)


黄泉比良坂」は、『古事記』に出てくるあの世とこの世の境界にある坂のことで、今の松江市内にその伝承地が存在しています。

『古事記』によれば、夫であるイザナギノミコトは妻であるイザナミノミコトに先立たれたものの、妻への思いやみがたく、黄泉比良坂を越えて黄泉の国を訪れました。黄泉の国で妻の変わり果てた姿を見たイザナギノミコトは驚いて逃げようとしたところ、黄泉醜女(よもつしこめ)らに追い掛けられ、この黄泉比良坂で呪力のある桃の実を投げつけて撃退に成功したということです。

伝承地には黄泉比良坂であることを示す石碑とともに、亡くなった人に思いを伝えるための「天国への手紙」ポストが設置されています。

黄泉比良坂
■所在地:島根県松江市東出雲町揖屋2376-3
■電話番号:0852-55-5840(松江市東出雲支所地域振興課)
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:JR山陰本線「揖屋駅」から徒歩20分/山陰自動車道「東出雲インターチェンジ」から車で10分
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Travelogues
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