奈良盆地の中心に位置し大和三山が見守る肇国の地・橿原市の観光スポット

橿原市 観光旅行
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奈良県橿原市は、奈良盆地の中心に位置し、『万葉集』にもうたわれる「大和三山」に囲まれたまちです。我が国初代の神武天皇が即位した「橿原宮」のある場所として知られ、市内には歴史的なスポットが多く存在しています。

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藤原宮跡

藤原宮跡

「藤原宮跡」は、「藤原京」の中心施設があった場所の跡です。「藤原京」は持統天皇8年(694)から和銅3年(710)にかけて、持統天皇・文武天皇・元明天皇の3代にわたって栄えた都であり、京域が1辺およそ5.4キロメートルの正方形になる十条十坊の構造であったとすれば、正方形の中央に1辺およそ1キロメートルの宮殿があったかたちとなります。

「藤原宮跡」には天皇が住む内裏、政治や儀礼の場である大極殿、朝堂院、その他の役所の施設があったとみられ、これまでの発掘調査から明らかになった建物の柱列が復元されています。現在は史跡公園として保護されており、コスモスや菜の花が植栽され、花の名所としても人気があります。

藤原宮跡
■所在地:奈良県橿原市醍醐町
■電話番号:0744-21-1115(橿原市観光政策課)
■公式サイト:
■交通アクセス:近鉄大阪線「大和八木駅」からかしはらしコミュニティバス(橿原市昆虫館行き(経由))乗車20分、「橿原市藤原京資料室前」バス停下車/京奈和自動車道「橿原高田インターチェンジ」から車で10分
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橿原神宮

橿原神宮

橿原神宮」は、「大和三山」のひとつである畝傍山(うねびやま)の麓にある神社で、我が国初代の神武天皇とその后を祀っています。神武天皇が即位した「畝傍橿原宮」があったとされる場所に明治23年(1890)創建されたもので、旧社格制度では「官幣大社」となっていました。

「橿原神宮」の境内はおよそ53万平方メートルと広大であり、その中心にある本殿は、江戸時代末期の京都御所賢所の建物を移築したもので、国の重要文化財に指定されています。正月三が日の参拝者数も毎年100万人以上という県内屈指の人気の神社です。

橿原神宮
■所在地:奈良県橿原市久米町934
■電話番号:0744-22-3271
■公式サイト:
■交通アクセス:近鉄橿原線・南大阪線・吉野線「橿原神宮前駅」から徒歩10分/京奈和自動車道「橿原高田インターチェンジ」から車で5分
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久米寺

久米寺

久米寺」は、畝傍山の南にある真言宗御室派の寺院です。聖徳太子の弟である来眼皇子(くめのみこ)が創建したもので、本尊の薬師如来は眼病平癒のご利益があるといわれています。「久米寺」はまた、空を飛ぶ神通力を得たものの、女性のふくらはぎを見て欲情し、地に落ちてしまったという「久米仙人」の伝説でも知られます。

「久米寺」の境内では、毎年5月3日、木の桟橋の上を二十五菩薩が練り歩く「練供養」が行われます。これは西方極楽浄土から阿弥陀如来が二十五菩薩を従えて来迎するようすを表したもので、他にも奈良県内では「当麻寺練供養」などの例があります。

久米寺
■所在地:奈良県橿原市久米町502
■電話番号:0744-27-2470
■公式サイト:
■交通アクセス:近鉄橿原線・南大阪線・吉野線「橿原神宮前駅」から徒歩5分/京奈和自動車道「橿原高田インターチェンジ」から車で10分
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耳成山口神社

耳成山口神社

「耳成山口神社」は、「藤原宮跡」の真北に位置する「大和三山」のひとつ、耳成山の山腹に鎮座する神社です。大山祗神(おおやまつみのかみ)・高御産霊神(たかみむすびのかみ)を祀り、明治以前には「天神社」とよばれ、雨乞いの神事も行われていました。

「耳成山口神社」には嘉永7年(1854)の算額が奉納されています。これは梨原喜右衛門ら4人が和算の問題をそれぞれ出題して解法を示したもので、円や三角形が描かれているのがわかります。

耳成山口神社
■所在地:奈良県橿原市木原町
■電話番号:0744-21-1115(橿原市観光政策課)
■公式サイト:
■交通アクセス:近鉄大阪線「耳成駅」から徒歩10分/京奈和自動車道「橿原北インターチェンジ」から車で10分
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