瀬戸内海に面しおだやかな田園風景が広がる観音寺市の観光スポット

観音寺市 観光旅行
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瀬戸内海の燧灘(ひうちなだ)に面した香川県西端の都市・観音寺(かんおんじ)市は、三豊平野に広がるおだやかな田園風景が特徴的です。海辺にそびえる琴弾山やその周辺には、市名の由来となった四国霊場の観音寺、藩主をもてなすため一夜にしてつくられたという銭形砂絵などもあります。

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観音寺

観音寺

観音寺(かんのんじ)」は、四国八十八か所霊場の第69番札所に当たる真言宗の寺院です。大宝3年(703)、日証上人が琴弾山八幡宮の神宮寺として創建したといい、神仏習合の霊地として信仰されましたが、明治時代の神仏分離令によって琴弾八幡宮と分けられました。

この寺院には、日証上人が琴弾八幡宮を創建した由来が描かれた鎌倉時代の「絹本著色琴弾宮絵縁起」が伝わっており、現在は国重要文化財に指定され、香川県立ミュージアムに寄託されています。また、本堂の厨子の裏側には南北朝時代の貞和3年(1347)に書かれた「常州下妻庄」(今の茨城県)と読める遍路の落書きがあることでも知られます。

観音寺
■所在地:香川県観音寺市八幡町1丁目2-7‎
■電話番号:0875-25-3871
■公式サイト:
■交通アクセス:JR予讃線「観音寺駅」から徒歩20分/高松自動車道「大野原インターチェンジ」から車で10分
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神恵院

神恵院

「神恵院(じんねいん)」は、四国八十八か所霊場の第68番札所に当たる真言宗の寺院で、69番札所である「観音寺」と同じ境内にあり、創建の由来も同じです。明治時代の神仏分離令によって、琴弾八幡宮境内の本地堂にあった阿弥陀如来が山麓の観音寺境内に移され、これが神恵院の本堂となりました。

現在は新しく打放しコンクリートの本堂が完成し、阿弥陀如来像も堂内に祀られています。本堂の周囲には「巍巍園(ぎぎえん)」という回遊式庭園があり、観音寺所蔵の『弘化録』によれば足利尊氏と覚遍法印妹の子とされる観音寺第45世・太政大僧正道尊の作庭したものといいます。

神恵院
■所在地:香川県観音寺市八幡町1丁目2-7‎
■電話番号:0875-25-3871
■公式サイト:
■交通アクセス:JR予讃線「観音寺駅」から徒歩20分/高松自動車道「大野原インターチェンジ」から車で10分

銭形砂絵

銭形砂絵

「銭形砂絵」は、有明浜の白砂に描かれた巨大な「寛永通宝」の砂絵です。その大きさは東西122メートル、南北90メートルもあります。寛永10年(1633年)、讃岐国高松藩4代藩主・生駒高俊を歓迎した地元の人々が一夜で作ったといわれます。

この砂絵はあまりに巨大なため、近くからは単なる砂山にしか見えませんが、琴弾山の上にある「銭形展望台」からは、その全容を見渡すことができます。昔からこの砂絵を見た人は健康で長生きし、お金に不自由しなくなるといわれています。

銭形砂絵
■所在地:香川県観音寺市有明町14
■電話番号:0875-23-3933(観音寺市商工観光課)
■公式サイト:
■交通アクセス:JR予讃線「観音寺駅」から徒歩20分/高松自動車道「大野原インターチェンジ」から車で10分

琴弾八幡宮

琴弾八幡宮

「琴弾八幡宮」は、琴弾山の山上に鎮座する神社で、山麓にも「神幸殿」があります。大宝3年(703)、妙なる琴の音色とともに海岸に一隻の船が現れ、僧・日証が近寄ってみたところ、八幡大菩薩であると名乗ったことから、里人とともに船を山頂に引き上げて社殿を建てたのがはじまりといわれています。

この神社には源義経が源平合戦の際に勝利を祈願したといい、「勝負の神様」として受験生をはじめ多くの参拝があるほか、毎年10月には「琴弾八幡宮大祭」が開催され、9台の「ちょうさ」とよばれる巨大な太鼓台が奉納されます。

琴弾八幡宮
■所在地:香川県観音寺市八幡町1丁目1-1
■電話番号:0875-25-3828
■公式サイト:
■交通アクセス:JR予讃線「観音寺駅」から徒歩20分/高松自動車道「大野原インターチェンジ」から車で10分
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