北陸自動車道の路線図・料金表・サービスエリア
北陸自動車道は、新潟県から滋賀県までの日本海沿岸を通る延長470キロメートルほどの高速道路です。略称として「北陸道」の名で一般には呼ばれています。
北陸自動車道のあらまし
北陸自動車道とは、新潟県から滋賀県までの日本海沿岸を通る延長476.5キロメートルの高速道路で、国道8号とほぼ並走して緊急時の代替路としても活躍しています。
起点・終点にあたる米原ジャンクションから新潟中央ジャンクションまでの所要時間はおよそ5時間(通常の渋滞を含めると6時間)です。
我が国では日本道路公団の分割民営化によって東日本・中日本・西日本の各高速道路株式会社が誕生しましたが、北陸自動車道では新潟中央ジャンクションから朝日インターチェンジ間が東日本高速道路株式会社、朝日インターチェンジ以西の米原ジャンクションまでの区間が中日本高速道路株式会社として、それぞれ分担して道路管理者の任に預かっています。
このように高速道路の1路線としてはきわめて長大であることから、通勤や観光はもとより、物流や防災などにも重要な役割を担っています。
北陸自動車道の料金
料金体系について
北陸自動車道は原則的に対距離料金制が採用されており、高速道路を利用した部分の走行距離に応じて、また軽自動車や普通車などの車両の種類に応じて、トータルでの通行料金の金額が決まるのが原則です。
ただし、別に長距離低減措置が採用されていることから、走行距離が100キロメートル以上になると、通常料金よりも25パーセントから30パーセントほど料金が減額されます。
そのほか、ETCを搭載している車両であれば、平日朝夕割引や深夜割引などの各種割引が適用されますが、事前にETCマイレージサービスに登録しておくことが必須です。
北陸自動車道の料金表
北陸自動車道の主要インターチェンジまでの普通車・通常料金の簡易料金表です。
ETCの各種割引があれば、この表に掲げる料金よりも割安な金額になります。
出発 | 到着 | 通常料金 |
---|---|---|
米原ICから | 新潟西ICまで | 10,000 円 |
三条燕ICまで | 9,570 円 | |
中之島見附ICまで | 9,280 円 | |
柏崎ICまで | 8,620 円 | |
上越ICまで | 7,840 円 | |
名立谷浜ICまで | 7,570 円 | |
糸魚川ICまで | 7,010 円 | |
魚津ICまで | 6,100 円 | |
富山ICまで | 5,530 円 | |
富山西ICまで | 5,390 円 | |
小杉ICまで | 5,290 円 | |
砺波ICまで | 5,020 円 | |
金沢森本ICまで | 4,550 円 | |
金沢東ICまで | 4,480 円 | |
金沢西ICまで | 4,330 円 | |
美川ICまで | 4,080 円 | |
小松ICまで | 3,860 円 | |
丸岡ICまで | 3,070 円 | |
福井北ICまで | 2,930 円 | |
福井ICまで | 2,780 円 | |
鯖江ICまで | 2,470 円 | |
敦賀ICまで | 1,410 円 |
北陸自動車道と積雪の影響
北陸自動車道が積雪地帯である日本海沿岸を通貨するため、冬場の時期はチェーン規制や通行止めになることがあります。
サービスエリアに設置された「ハイウェイ情報ターミナル」、または車内から聴くことができる「ハイウェイラジオ」、路上の「電光掲示板」では、リアルタイムで交通規制情報を提供しています。
北陸自動車道にはライブカメラが設置されており、積雪をはじめとした道路状況を映像で確認することも可能です。
賤ヶ岳SAや親不知ICなど、昔から難所といわれていた高速道路沿いの要所要所にありますので、インターネットにつながることができれば、これらのライブカメラの映像をパソコンやスマートフォンなどから閲覧することができます。
北陸道ライブカメラ映像のリンク
北陸自動車道のサービスエリア・パーキングエリア
北陸自動車道には以下のようなサービスエリア・パーキングエリアが設置されているため、運転時の疲労回復や食事などで活用することが可能です。
どのような施設があるかはそれぞれのパーキングエリア・サービスエリアごとに違いますが、たとえば次のような施設があります。
サービスエリア・パーキングエリアによってはETCで通過できるスマートインターチェンジが併設され、一般道路に出られるようになっているものがあります。
北陸自動車道徳光パーキングエリアはハイウェイオアシスを併設しており、温泉・温水プールなどを備えた「松任海浜公園」に下りることができます。また、このパーキングエリアは上下線を相互に行き来することが可能です。
北陸自動車道の路線図
北陸自動車道の路線図は、概略次のとおりです。
さらにくわしい北陸自動車道の路線図は、サービスエリアなどで無料配布している冊子で確認することができますが、そのほかにも「NEXCO中日本ドライバーズサイト」ゃ「ドラぷら」のような高速道路会社のサイトに路線図が掲載されています。
北陸自動車道沿線の観光スポット
日本海を見渡す北陸自動車道の沿線にはさまさ観光スポットが点在しています。
萬代橋
新潟県新潟市の「萬代橋」は、信濃川に架かる昭和4年(1929)建造の鉄筋コンクリート造のアーチ橋で、六連からなるフォルムが特徴的です。現在でも国道7号の一部として市街地交通上重要な役目を担っており、平成16年(2004)、国の重要文化財に指定されました。最寄りのインターチェンジは新潟西インターチェンジです。
春日山城跡
新潟県上越市の「春日山城跡」は、頸城平野を見下ろす春日山の要害に築かれた大規模な山城で、戦国大名として有名な上杉謙信の居城でもあり、「日本100名城」の一つに数えられます。付近には上杉謙信が幼少時を過ごした林泉寺や、親鸞が流された五智国分寺などがあります。最寄りのインターチェンジは上越インターチェンジです。
彌彦神社
新潟県西蒲原郡弥彦村の「彌彦神社」は、天香山命を祀る越後国一宮で、古くから信仰を集めてきました。宝物殿には国重要文化財に指定される志田の大太刀が収められています。正月の初詣客も県下有数の規模となっています。弥彦山ロープウェイで山頂から日本海を見渡すこともできます。最寄りのインターチェンジは三条燕インターチェンジです。
海王丸パーク
富山県射水市の「海王丸パーク」は、「海の貴婦人」と呼ばれた大型練習帆船「海王丸」を富山湾に保存展示しており、内部に乗船することができます。周囲には野鳥園、レストラン、ピクニック広場などが併設されており、新湊大橋の景色も見ものです。最寄りのインターチェンジは小杉インターチェンジです。
兼六園
石川県金沢市の「兼六園」は、国特別名勝に指定される大名庭園で、後楽園・偕楽園とともに日本三名園の一つに数えられます。延宝4年(1676年)、加賀藩5代藩主・前田綱紀が蓮池亭と庭園を造ったのが始まりで、以後代々の藩主により整備拡張が続けられました。霞ヶ池を中心に築山・曲水・茶亭・灯籠などの景色が楽しめます。最寄りのインターチェンジは金沢森本インターチェンジです。