三重県の南東部に位置する伊勢市は、「お伊勢さん」と親しまれる伊勢神宮の鳥居前町から発展した街です。古くからの「日本人の心のふるさと」として、年間を通して県内外から多くの参拝者が訪れます。市内には伊勢神宮をはじめとする歴史ある社寺や美しい自然の風景が残り、多彩な観光が楽しめます。
伊勢神宮内宮(ないくう)

天照皇大神は崇神天皇の時代まで皇居に祀られていましたが、恐れ多いとして皇居の外に遷され、適地を探して日本各地を転々としたあと、垂仁天皇26年(紀元前4)に伊勢の地に鎮まりました。
五十鈴川の清流にかかる宇治橋を渡ると、深い森に囲まれた広大な神域へと入ります。長い参道の先には正宮のほか、荒祭宮(あらまつりのみや)、風日祈宮(かざひのみのみや)などの建物が並びます。
■所在地:三重県伊勢市宇治館町1
■電話番号:0596-24-1111
■公式サイト:https://www.isejingu.or.jp/
■交通アクセス:近鉄鳥羽線「五十鈴川駅」から三重交通バス又はCANばす乗車5分、「内宮前」バス停下車/伊勢自動車道「伊勢西インターチェンジ」から車で5分
伊勢神宮外宮(げくう)

雄略天皇22年(478)に夢のお告げがあり、天照大御神の食事を司るため、丹波国の比治の真名井から豊受大御神を伊勢に呼び寄せたものと伝えられています。
外宮も内宮と同様に、20年に一度、神殿を建て替える儀式である「式年遷宮」が行われており、境内の勾玉池のほとりにある「式年遷宮記念せんぐう館」では、外宮正殿の原寸大模型などを展示しています。
■所在地:三重県伊勢市豊川町279
■電話番号:0596-24-1111
■公式サイト:https://www.isejingu.or.jp/
■交通アクセス:JR参宮線・近鉄山田線「伊勢市駅」から徒歩10分/「伊勢市駅」から三重交通バス又はCANばす乗車3分、「内宮前」バス停下車/伊勢自動車道「伊勢西インターチェンジ」から車で5分
猿田彦神社

瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の天孫降臨にあたって道案内をした猿田彦大神にあやかり、進学や就職、新規開業、旅行その他の守護を求めて多くの参拝者が訪れます。
境内にある古殿地を示す八角形の石柱「方位石」や、芸能の神として知られる猿田彦命の妻・天宇受売命(あめのうずめのみこと)を祀る「佐瑠女(さるめ)神社」も人気のスポットです。
■所在地:三重県伊勢市宇治浦田2-1-10
■電話番号:0596-22-2554
■公式サイト:https://www.sarutahikojinja.or.jp/
■交通アクセス:近鉄鳥羽線「五十鈴川駅」から三重交通バス又はCANばす乗車5分、「猿田彦神社前」バス停下車/伊勢自動車道「伊勢西インターチェンジ」から車で5分
金剛證寺

欽明天皇の時代に暁台(ぎょうだい)が開創し、空海が中興したと伝えられる古刹で、本堂は国重要文化財に指定され、本尊の虚空蔵菩薩は「日本三大虚空蔵菩薩」の一つとされます。
朝熊山には「伊勢志摩スカイライン」でアクセスすることができ、山頂の展望台からは雄大な伊勢湾に浮かぶ島々を眺めることができます。
■所在地:三重県伊勢市朝熊町548
■電話番号:0596-22-1710
■公式サイト:https://www.iseshimaskyline.com/kongoushouji/index.html
■交通アクセス:近鉄鳥羽線「五十鈴川駅」から参宮バス(土・日・祝日、年末年始、お盆のみ運行)乗車25分、「金剛證寺」バス停下車/伊勢志摩スカイライン(有料道路)伊勢側ゲートから車で20分
二見浦

この海岸には「二見興玉神社」(ふたみおきたまじんじゃ)が鎮座し、猿田彦大神と宇迦御魂(うかのみたま)大神をお祀りしています。海中にある「興玉神石」は、天孫降臨の際に猿田彦大神が出迎えをした神聖な場所といわれます。境内には神使とされるたくさんのカエルの置物が並び、「無事かえる」「若がえる」などの願いが込められています。
二見浦の沖合にある大小二つの岩「夫婦岩」は、興玉神石を遥拝する鳥居の役目を果たしているとされ、しめ縄で結ばれたその姿は夫婦円満の象徴にもなっています。夏至の頃には夫婦岩の間から朝日が昇る幻想的な風景が見られます。
■所在地:三重県伊勢市二見町茶屋
■電話番号:0596-42-1111(伊勢市役所文化政策課)
■公式サイト:https://www.city.ise.mie.jp/cul_spo_edu/culture/bunkazai_shiseki/bunkazai/kinenbutsu/1002155.html
■交通アクセス:JR参宮線「二見浦駅」から徒歩10分/「伊勢市駅」から徒歩10分/伊勢二見鳥羽ライン「二見ジャンクション」から車で5分
