海に面した伊達10万石の城下町・宇和島市の観光スポット

宇和島市 観光旅行
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愛媛県宇和島市は、複雑な地形のリアス式海岸の続く宇和海に面しており、江戸時代には宇和島藩伊達家10万石の城下町として栄えたまちです。今でも南予地方の中心的な都市として、ビジネスのほか観光面でも多くの人を集めています。

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宇和島城

宇和島城

「宇和島城」は、宇和島市の市街地にそびえる平山城で、江戸時代には宇和島藩の藩庁が置かれました。築城の名手とされる藤堂高虎によるもので、標高80メートルほどの丘陵の上に天守があり、上から見ると五角形の縄張りで、西側は海に面し水軍との連携が可能となっています。

城跡は国史跡に指定されるほか、貴重な「現存十二天守」のひとつとなる天守は、優雅な白壁に唐破風が映える、国重要文化財の名建築です。江戸時代から残る上り(のぼり)立ち門や城下から移転された藩老桑折(こおり)氏武家長屋門を抜け、石段の道を通って天守まで散策することができます。

宇和島城
■所在地:愛媛県宇和島市丸之内
■電話番号:0895-22-2832
■公式サイト:
■交通アクセス:JR予讃線「宇和島駅」から徒歩15分/松山自動車道「宇和島朝日インターチェンジ」から車で5分
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和霊神社

和霊神社

「和霊神社」は、中国・四国地方に分布する和霊神社の総本社で、山家(やんべ)清兵衛を祀っています。山家清兵衛は宇和島藩家老として殖産興業に尽力しましたが、讒言を受けて惨殺されました。その後、関係者が祟りで次々と亡くなったことから、承応2年(1653)、藩主の伊達秀宗が創建したのがこの神社です。

毎年7月23日・24日には「和霊大祭」が行われます。御座船に乗って海上を渡御した神輿が川に戻って御神竹のまわりを巡り、その後に輿丁(よちょう)たちが竹によじ登って先端にくくりつけられた御幣を取る豪快な「走り込み」が見どころです。シュロの葉に覆われた長い首と長い胴体に鬼面を付けた「牛鬼(うしおに)」が町中を練り歩く「うわじま牛鬼まつり」もあわせて行われます。

和霊神社
■所在地:愛媛県宇和島市和霊町1451
■電話番号:0895-22-0197
■公式サイト:
■交通アクセス:JR予讃線「宇和島駅」から徒歩10分/松山自動車道「宇和島朝日インターチェンジ」から車で5分
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伊吹八幡神社

伊吹八幡神社

「伊吹八幡神社」は、宇和島市の須賀川河畔にある神社です。和銅元年(707)、九州の宇佐八幡から勧請し、和銅5年(712)に創建されたといわれる古社で、応神天皇、神功皇后(じんぐうこうごう)、田心姫尊(たごりひめのみこと)、端津姫尊(たぎつひめのみこと)、市杵島姫尊(いちきしまひめのみこと)を祭神とします。

境内にある国指定天然記念物「八幡神社のイブキ」は、文治元年(1185)、源義経が伊予守に任官した際に家臣に植えさせたといわれる2本の大樹です。また、6月30日の夏越大祓(なごしのおおはらえ)では、男性の神主のみで構成される、古風を残す「伊予神楽」が奉納され、国重要無形民俗文化財に指定されています。

伊吹八幡神社
■所在地:愛媛県宇和島市伊吹町1068
■電話番号:0895-22-1282
■公式サイト:
■交通アクセス:JR予讃線「宇和島駅」から徒歩20分/松山自動車道「宇和島北インターチェンジ」から車で5分
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簡野道明記念吉田町図書館

簡野道明記念吉田町図書館

「簡野道明記念吉田町図書館」は、宇和島市の吉田地区にある市立図書館のひとつです。当時の吉田町出身の漢学者で、7万語以上の熟語を収録した漢和辞典『字源』の著者でもある簡野道明(かんのどうめい/みちあき)の寄付により、昭和16年(1941)に着工し、昭和22年(1947)に開館した「吉田町青年団付属図書館」が前身です。

現在の図書館の建物は、江戸時代の宇和島藩の支藩であった伊予吉田藩の御殿があった場所に、昭和61年(1986)に新築されたものです。こうした由来から3億円の工事費をかけた御殿風のユニークな建物となっており、藩政時代の面影を偲ぶことができます。

簡野道明記念吉田町図書館
■所在地:愛媛県宇和島市吉田町立間尻甲1802-3
■電話番号:0895-52-3169
■公式サイト:
■交通アクセス:JR予讃線「伊予吉田駅」から宇和島市コミュニティバス(大良線)乗車10分、「吉田公園入口」バス停下車、徒歩5分/松山自動車道「西予宇和インターチェンジ」又は「宇和島北インターチェンジ」から車で15分
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吉田ふれあい国安の郷

吉田ふれあい国安の郷

「吉田ふれあい国安の郷」は、宇和島藩の支藩・伊予吉田藩の陣屋町だった吉田地区にある文化施設です。江戸時代の武家屋敷をはじめとして、商家や農家、蔵などの建物を移築し、当時の町並みを再現しています。

展示の目玉である「法花津屋(ほけづや)」は、伊予吉田藩の御用商人だった三引高月甚十郎の店舗で、安政6年(1859)に築造されたものです。吉田藩の特産品である酒や和紙などを手広く取り扱い、藩政にも大きな影響を与えていた豪商で、歴代の当主の中には茶道や俳諧といった文化面でも名を馳せた人がみられます。

宇和島市吉田ふれあい国安の郷
■所在地:愛媛県宇和島市吉田町鶴間1503
■電話番号:0895-52-4884
■公式サイト:
■交通アクセス:JR予讃線「伊予吉田駅」から宇和島市コミュニティバス(大良線)乗車10分、「吉田公園入口」バス停下車、徒歩15分/松山自動車道「西予宇和インターチェンジ」又は「宇和島北インターチェンジ」から車で15分
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