富山湾に面する城下町として栄えた高岡市の観光スポット

高岡市

2024年9月24日観光

富山県高岡市は、富山湾に面した自然が豊かな都市で、加賀藩2代藩主・前田利長が高岡城を築いて以来、城下町は商工業で栄えました。こうした経緯から、高岡にはさまざまな伝統工芸や歴史的な建造物が多く残されています。

高岡古城公園

高岡城址公園

「高岡古城公園」は、加賀藩2代藩主・前田利長が築いた高岡城の跡を、明治時代に入ってから公園として開放したものです。高岡城は元和元年(1615)に一国一城令で廃城となりますが、その後も高岡の城下町は商工業の拠点として存続し、独自の文化を育みました。

公園の面積はおよそ21万平方メートルあり、周囲には水堀や土塁が残り、敷地内には博物館や動物園、体育館などのさまざまな公共施設も立地しています。また、ソメイヨシノなど1800本ほどの桜が植栽され、春の桜の名所としても知られており、毎年「高岡桜まつり」が開催されます。

高岡古城公園
■所在地:富山県高岡市古城1-1
■電話番号:0766-20-1563
■公式サイト:(非SSL)http://www.kojyo.sakura.ne.jp/
■交通アクセス:能越自動車道「高岡インターチェンジ」から車で15分/JR城端線・氷見線・あいの風とやま
鉄道「高岡駅」から加越能バス(職業安定所前行き)「古城公園」バス停下車/万葉線「急患医療センター前」停留場から徒歩3分
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越中総鎮守一宮射水神社

越中総鎮守一宮射水神社

越中総鎮守一宮射水神社」は、高岡城跡の一角に鎮座する神社です。

もとは『万葉集』にも登場する名山である二上山の山麓に鎮座し、平安時代の『延喜式神名帳』では越中国唯一の名神大社としてその名が記されており、古くから崇敬されていたことがわかります。また、越中国府の変遷により国内には一宮を名乗る神社が4つありますが、「越中総鎮守一宮射水神社」もそのひとつとなっています。

かつては「二上山大権現」として祀られていましたが、明治時代の神仏分離令にともない、仏教色を排した瓊瓊杵尊が祭神となりました。また、明治時代に二上山から高岡古城のあった現在地に遷座し、社殿も新たに建立されています。

越中総鎮守一宮射水神社
■所在地:富山県高岡市古城1-1
■電話番号:0766-22-3104
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:能越自動車道「高岡インターチェンジ」から車で15分/JR城端線・氷見線・あいの風とやま鉄道「高岡駅」から加越能バス(職業安定所前行き)「古城公園」バス停下車/万葉線「急患医療センター前」停留場から徒歩3分
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高岡大仏

高岡大仏

高岡大仏」は、浄土宗大佛寺の境内にある銅製の大仏で、東大寺大仏・鎌倉大仏とともに「日本三大仏」のひとつに数えられることがあります。

鎌倉時代にすでに初代の木造大仏が建立されており、高岡築城とともに藩主・前田利長が現在地に移転したといわれます。その後荒廃したため、天保12年(1841)、謙誉上人の発願により、2代目となる木造大仏が完成しました。さらに明治33年(1900)の高岡大火後、3代目となる青銅製の大仏が鋳造され、昭和8年(1933)に開眼供養が執り行われています。

高岡は藩政時代から鋳物で栄えた歴史をもつことから、「高岡大仏」は特産の高岡銅器のシンボル的な存在として親しまれており、今なお多くの観光客を集める人気のスポットです。

高岡大仏
■所在地:富山県高岡市大手町11-29
■電話番号:0766-23-9156
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:能越自動車道「高岡インターチェンジ」から車で10分/JR城端線・氷見線・あいの風とやま
鉄道「高岡駅」から徒歩10分/万葉線「坂下町」停留場から徒歩3分
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瑞龍寺

瑞龍寺

「瑞龍寺」は、加賀藩2代藩主・前田利長の菩提を弔うため、3代藩主・前田利常が建立した曹洞宗の寺院です。

七堂伽藍が整備された寺域36,000坪、寺領300石の大寺院で、近世を通じて加賀藩前田家の崇敬を受け、境内裏手には藩祖・前田利家以下を祀る石廟もあります。

境内に入ると、ともに江戸時代につくられた山門・仏殿・法堂が一直線に並んでおり、近世の禅宗寺院の様式を残す貴重な建築物として、国宝に指定されています。

瑞龍寺
■所在地:富山県高岡市関本町35
■電話番号:0766-22-0179
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:能越自動車道「高岡インターチェンジ」から車で10分/JR城端線・氷見線・あいの風とやま鉄道「高岡駅」から徒歩10分
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勝興寺

勝興寺

「勝興寺」は、富山湾を見下ろす伏木地区の高台にある浄土真宗本願寺派の寺院です。

文明3年(1471)、蓮如上人が越中国砺波郡蟹谷庄(かんだのしょう)(今の富山県南砺市)に建てた「土山(どやま)御坊」がこの寺院の起源とされます。永正14年(1517)には順徳天皇の勅願寺である佐渡国の勝興寺を再興し、その寺名を相続しました。戦国時代には越中国の一向一揆の拠点として瑞泉寺善徳寺とともに大きな勢力を誇っており、天正12年(1584)に佐々成政から土地の寄進を受けて現在地に移っています。

寛政7年(1795)建立された入母屋造りの本堂は、桁行39.3メートル、梁間37.5メートルと国内屈指の規模を有します。大広間及び式台は境内では最も古い元禄5年(1692)の建築で、公家を饗応するための「上段の間」を備えているのが特色です。いずれも令和4年(2022)に国宝の指定を受けています。

勝興寺
■所在地:富山県高岡市伏木古国府17-1
■電話番号:0766-44-0037
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:能越自動車道「高岡北インターチェンジ」から車で15分/JR氷見線「伏木駅」から徒歩5分

気多神社

気多神社

「気多神社」は、越中国一宮とされる神社のひとつで、高岡市の伏木地区にあります。伏木地区はかつて越中国府があった場所です。

養老2年(718)、行基が創建したと伝えられていますが、ほかに天平宝字元年(757)に越中国から能登国が分かれた際に、能登国の気多大社を勧請したものという説もあります。

天文年間(1532~1554年)に上杉謙信の兵火にかかり焼失しましたが、後に再建された三間社流造りの本殿は、室町時代の特徴をよく残すものとして国重要文化財に指定されています。

気多神社
■所在地:富山県高岡市伏木一宮1丁目10-1
■電話番号:0766-44-1836
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:能越自動車道「高岡北インターチェンジ」から車で15分/JR氷見線「伏木駅」から徒歩30分
このページの編集者
Travelogues
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