日本海に浮かぶ伝統文化の宝庫・佐渡市の観光スポット
日本海の新潟沖に浮かぶ佐渡島は、全周およそ280キロメートルと本州最大の島として知られ、その全域が佐渡市の区域となっています。歴史的に外部から貴賤を問わず多くの人々が流入したことから、能楽をはじめとする貴重な伝統文化が息づいているのも大きな魅力といえます。
妙宣寺
境内には佐渡相川の宮大工である長坂茂三右衛門・金蔵親子が二代にわたって手掛けた文政8年(1825)建立の五重塔があり、新潟県内では唯一の五重塔として国重要文化財に指定されています。また、元亨4年(1324)の「正中の変」では鎌倉倒幕を企てたとして佐渡に配流され、後に処刑された公卿・日野資朝(ひのすけとも)の墓もあります。
■所在地:新潟県佐渡市阿仏坊29
■電話番号:0259-55-2061
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:佐渡汽船「両津港」から新潟交通佐渡バス(南線)乗車35分、「竹田橋」バス停下車、徒歩20分(ただし、季節限定で土休日のみ門前にある「妙宣寺」バス停下車も可)
大膳神社
境内には弘化3年(1846)に再建された、茅葺き寄棟造りの能舞台があり、佐渡最古の能舞台として新潟県の有形民俗文化財に指定されています。ここでは毎年4月18日の例祭で能が奉納されているほか、6月に薪能・鷺流狂言の公演があります。
■所在地:新潟県佐渡市竹田561
■電話番号:0259-55-2953
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:佐渡汽船「両津港」から新潟交通佐渡バス(南線)乗車35分、「竹田橋」バス停下車、徒歩15分(ただし、季節限定で土休日のみ境内裏にある「大膳神社」バス停下車も可)
佐渡国分寺
現在の「佐渡国分寺」は100メートルほど離れたもとの伽藍の東側に位置しており、寛文6年(1666)に建立された寄棟造・茅葺の瑠璃堂は佐渡市有形文化財に指定されています。本尊の木造薬師如来坐像は焼失を免れた平安時代の一木造のもので、もとは瑠璃堂内にありましたが、現在では国重要文化財の指定を受け、収蔵庫に移されました。
■所在地:新潟県佐渡市国分寺113
■電話番号:0259-55-2059
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■交通アクセス:佐渡汽船「両津港」から新潟交通佐渡バス(南線)乗車35分、「竹田橋」バス停下車、徒歩40分(ただし、季節限定で土休日のみ門前にある「国分寺」バス停下車も可)
佐渡一国義民殿
江戸時代、佐渡島は金山経営のために幕府の直轄地となっていましたが、年貢増徴などを理由に4度の百姓一揆が起きており、頭取の中には極刑に処せられたものも少なくありません。このお堂は慶長一揆の白井勘兵衛、寛延一揆の本間太郎右衛門、明和一揆の遍照坊智専、天保一揆の中川善兵衛ら26人の義民の霊位を祀るものです。
義民殿のある城ヶ平は、国中平野が一望に見渡せる場所にあり、山麓から山頂に至る登山道も整備されています。
■所在地:新潟県佐渡市栗野江字城ヶ平
■電話番号:0259-67-7602(佐渡市観光振興課)
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■交通アクセス:佐渡汽船「両津港」から新潟交通佐渡バス(南線)乗車25分、「下大野」バス停下車、徒歩40分
長谷寺
この寺では弘法大師の作といわれる十一面観音立像3体が国の重要文化財に、貞享4年(1687)再建の五智堂が新潟県の有形文化財に指定されているほか、仁王門や観音堂、鐘堂及び回廊などの境内の多くの建物が国登録有形文化財となっています。
■所在地:新潟県佐渡市長谷13
■電話番号:0259-66-2052
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■交通アクセス:佐渡汽船「両津港」から新潟交通佐渡バス(本線)乗車25分、「佐渡病院」バス停で乗り換え(松ヶ崎線)15分、「長谷」バス停下車
村雨の松
江戸時代にはここに佐渡奉行所の番所が置かれていたことから、「御番所の松」と呼ばれており、両津甚句にも「松になりたや御番所の松に」とあります。明治時代には『金色夜叉』で知られる作家の尾崎紅葉が佐渡を訪れ、この松を「村雨に濡れる風情あり」と詠んだことから、以後「村雨の松」と呼ばれるようになりました。
■所在地:新潟県佐渡市両津夷1
■電話番号:0259-63-3195(佐渡市世界遺産推進課)
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:佐渡汽船「両津港」から新潟交通佐渡バス(南線)乗車2分、「両津局前」バス停下車、徒歩1分