日本三景の天橋立を擁する風光明媚な宮津市の観光スポット
京都府の北部、丹後地方に位置する宮津市は、神代の昔からあるという日本三景の一つ・天橋立を擁する風光明媚なまちで、多くの観光スポットが存在します。宮津湾に面することから海の幸も豊富で、年間を通じて全国各地からの観光客が訪れます。
天橋立
「天橋立」(あまのはしだて)は、国特別名勝に指定される景勝地です。外海の宮津湾と内海の阿蘇海を隔てるように全長3.6キロメートルの細長い砂嘴(さし)が形成されており、白砂青松の美しさから「日本三景」の一つに数えられます。ちなみに、他の「日本三景」は安芸の宮島、陸奥の松島です。
船舶の出入りにあわせて回転する「廻旋橋」(小天橋)、日本名水百選の「磯清水」、智恩寺の鎮守社だった「天橋立神社」、仇討ちに訪れた剣豪・岩見重太郎が刀の切れ味を試したという「岩見重太郎試切之石」など、砂嘴を縦断する散策路沿いにはいくつかの見どころがあります。また、夏場は海水浴場としても開放されてにぎわいます。
■所在地:京都府宮津市文殊・江尻
■電話番号:0772-22-8030(天橋立駅観光案内所)
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:京都丹後鉄道宮豊線「天橋立駅」から徒歩5分/山陰近畿自動車道・京都縦貫自動車道「宮津天橋立インターチェンジ」から車で10分
智恩寺(文殊堂)
「智恩寺」は、国特別名勝「天橋立」の隣接地に建てられた臨済宗の寺院です。本尊は獅子にまたがった姿の文殊菩薩で、鎌倉時代につくられたとみられており、国重要文化財に指定されています。
「智恩寺」は大同3年(808)、平城天皇の勅願寺として創建され、延喜4年(904)に醍醐天皇から山号・寺号と勅額を下賜されたと伝えられています。もとは密教寺院でしたが、中世に禅宗寺院に改められました。
「天橋立」へ渡る入口に当たることから、参道沿いには食堂や土産物店、旅館、特産品の「丹後ちりめん」の問屋などが軒を並べ、境内も多くの参拝客でにぎわいます。
■所在地:京都府宮津市文珠466
■電話番号:0772-22-2553
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:京都丹後鉄道宮豊線「天橋立駅」から徒歩5分/山陰近畿自動車道・京都縦貫自動車道「宮津天橋立インターチェンジ」から車で10分
義士義民追頌碑
「義士義民追頌碑」は、宮津市街から「天橋立」に至る府道沿いの老翁坂にある巨大な石碑です。
江戸時代の文政5年(1822)に勃発した「宮津藩領文政一揆」の頭取である吉田新兵衛・為治郎や、百姓に同情したため捕吏に追われて切腹した藩士の栗原百助ら、この一揆で犠牲となった人々を顕彰するため、大正15年(1926)に当時の宮津町長らの有志によって建てられました。題字は「大アジア主義」で知られる頭山満、碑文は文豪の幸田露伴によるものです。
■所在地:京都府宮津市文珠
■電話番号:0772-22-8438(宮津市教育委員会事務局社会教育課)
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:京都丹後鉄道宮豊線「天橋立駅」から徒歩10分/山陰近畿自動車道・京都縦貫自動車道「宮津天橋立インターチェンジ」から車で10分
籠神社(このじんじゃ)
「籠神社」は、宮津市街に近い「智恩寺」から「天橋立」を渡りきった対岸にあたる場所に鎮座する、丹後国一宮の式内社です。
伊勢神宮が創建される以前、「吉佐(よさ)宮」と呼ばれ天照大神と豊受大神が奉斎されていたという伝説があることから、「元伊勢」の一つとされています。
古くは奥宮の「真名井神社」のある場所に鎮座していましたが、天照大神と豊受大神が伊勢に遷された後の養老3年(719)、社名を「吉佐宮」から「籠宮」に改め、現在地に彦火明命(ひこほあかりのみこと)を祀るようになったということです。この彦火明命は、社家である海部(あまべ)氏の祖とされており、竪系図という古い形式を伝える現存最古の家系図「海部氏系図」が国宝に指定されています。
社殿は伊勢神宮と同じく神明造りの大規模なもので、高欄に青・黄・赤・白・黒からなる五色の座玉(すえたま)を置くのはこの社と伊勢神宮のみの様式となっています。奥宮の「真名井神社」には古代の磐座がみられるほか、「天の真名井の水」と称する御神水が湧いており、パワースポットとして有名です。
■所在地:京都府宮津市大垣430
■電話番号:0772-27-0006
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:京都丹後鉄道宮豊線「天橋立駅」から丹後海陸交通バス乗車30分、「天橋立元伊勢籠神社」バス停下車/山陰近畿自動車道「与謝天橋立インターチェンジ」から車で15分
丹後海と星の見える丘公園
「丹後海と星の見える丘公園」は、平成18年(2006)に開園した、日本三景「天橋立」と「伊根の舟屋」で有名な伊根地区の中間に位置する府立公園です。
自然豊かな環境にあり、ハッチョウトンボをはじめとする希少な動植物も多くみられることから、自然観察や環境学習の場としても活用されています。
園内には「天橋立」の全体像を見渡せる「潮騒のテラス」や木のぬくもりを感じる「宿泊棟」、地魚のフライをサンドした「里波見バーガー」が楽しめる「森のカフェ」、海を眺めながら散策できる「海の回廊」などの施設や設備があります。
■所在地:京都府宮津市里波見
■電話番号:0772-28-9111
■公式サイト:(非SSL)http://www.eco-future-park.jp/
■交通アクセス:京都丹後鉄道宮豊線「天橋立駅」から丹後海陸交通バス乗車40分、「波見口」バス停下車/山陰近畿自動車道「与謝天橋立インターチェンジ」から車で20分