古代の離宮や忍者の里などさまざまな魅力をもつ甲賀市の観光スポット

観光

滋賀県の東南部、京都府や三重県とも境界を接する甲賀市は、古代には離宮が置かれ、また中世には忍者の里として栄えるるなど、さまざまな側面をもった都市といえます。このため、市内には多くの観光スポットが点在していますが、新名神高速道路や国道1号が縦横に走り、これらのスポットを移動するのも容易です。

紫香楽宮


「紫香楽宮」は、奈良時代に近江国甲賀郡に置かれた離宮です。天平12年(740)の「藤原広嗣の乱」を経て、聖武天皇は平城京から恭仁京(今の京都府木津川市)に遷都しましたが、その離宮として天平14年(742)に造営されたものが「紫香楽宮」に当たります。聖武天皇はここで盧舎那仏の建立を発願しましたが、平城京に還都したため沙汰止みとなり、奈良東大寺の大仏建立へと引き継がれます。

甲賀市信楽町の宮町地区や内裏野地区では、発掘調査により朝堂や甲賀寺の遺構が確認されたほか、大量の木簡も出土しています。なかには紀貫之が『古今集』で「歌の父母」と呼んだ「難波津の歌」と「安積山の歌」を書いた木簡もあり、発表時には大きな話題となりました。

紫香楽宮
■所在地:滋賀県甲賀市信楽町宮町641-1(宮町展示室)
■電話番号:0748-83-1919
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:新名神高速道路「信楽インターチェンジ」から車で5分/信楽高原鐡道「紫香楽宮跡駅」から徒歩45分(宮町地区)(内裏野地区・甲賀寺跡であれば徒歩15分)
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水口神社


「水口神社」は、甲賀市水口町に鎮座する神社で、平安時代の『延喜式神名帳』に近江国甲賀郡の小社のひとつとして出ています。祭神は大水口宿禰命(おおみなくちのすくねのみこと)であり、古代、この地域を拠点としていた物部氏が祖先を祀ったものと考えられています。

毎年4月には滋賀県の無形民俗文化財である「水口曳山祭」が斎行され、勇壮な「水口囃子」にあわせて曳山が町内を巡行し、多くの観光客でにぎわいます。

水口神社
■所在地:滋賀県甲賀市水口町宮の前3-14
■電話番号:0748-62-0231
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:新名神高速道路「甲南インターチェンジ」から車で10分/近江鉄道「水口城南駅」から徒歩3分
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Travelogues
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