錦江湾に桜島を望む薩摩藩の城下町・鹿児島市の観光スポット

鹿児島市 観光旅行
この記事は約2分で読めます。
広告

九州の南端にある鹿児島県鹿児島市は、島津氏77万石の城下町として栄え、鉄砲伝来や琉球貿易に代表されるように、広く世界との玄関口の役目も果たしました。幕末維新を支えた原動力となったのもこのまちであり、現在でも鹿児島県の県庁所在地としてにぎわいを見せています。

広告

照国神社

照国神社

「照国神社」(てるくにじんじゃ)は、鹿児島市照国町にあるもと別格官幣社で、薩摩藩第11代藩主の島津斉彬公を祀り、鹿児島市の総氏神さまとして信仰されています。島津斉彬公は開明的な藩主として知られ、昇平丸(後に昌平丸)の建造や反射炉の設置、紡績機械の輸入などを通じて殖産興業に努めたほか、下級武士から西郷隆盛や大久保利通らを登用しました。

この「照国神社」は、島津斉彬公が亡くなった後の文久2年(1862)、鶴丸城内に社地を選定し、翌年に「照国大明神」の神号を受けて一社を創建したのがはじまりです。元治元年(1864)に社殿が竣工し、「照国神社」と称して現在に至ります。

照国神社
■所在地:鹿児島県鹿児島市照国町19-35‎
■電話番号:099-222-1820
■公式サイト:
■交通アクセス:JR九州新幹線・鹿児島本線・指宿枕崎線「鹿児島中央駅」から徒歩20分、またはカゴシマシティービュー乗車10分、「天文館」バス停下車、徒歩5分/九州自動車道「鹿児島北インターチェンジ」から車で20分

西郷隆盛銅像

西郷隆盛銅像

「西郷隆盛銅像」は、城山を背にしてそびえる、台座をあわせて高さ8メートルほどの西郷隆盛の銅像です。西郷隆盛といえば、薩摩藩の下級武士の出でしたが藩主・島津斉彬に抜擢され、江戸城無血開城を実現させるとともに、明治新政府では参議・陸軍大将として活躍しました。職を辞して鹿児島に帰郷の後、明治10年(1877年)に不平士族にかつがれて「西南戦争」を起こし、新政府軍に敗れて城山で自刃しました。

この「西郷隆盛銅像」は、昭和12年(1937)に没後50年祭記念として地元の彫刻家・安藤照が制作したもので、陸軍大将の軍服姿となっているのが特徴です。安藤照は渋谷駅前の「(初代)忠犬ハチ公像」の銅像(戦時中に金属回収令で供出)を手掛けたことでも知られます。

西郷隆盛銅像
■所在地:鹿児島県鹿児島市城山町4-36‎
■電話番号:099-216-1366(鹿児島市公園緑化課)
■公式サイト:
■交通アクセス:JR九州新幹線・鹿児島本線・指宿枕崎線「鹿児島中央駅」からカゴシマシティービュー乗車15分、「西郷銅像前」バス停下車/九州自動車道「鹿児島北インターチェンジ」から車で20分

城山

城山

「城山」は、鹿児島市の市街地にある標高108メートルほどの小高い山で、クスノキ、シダ、サンゴジュなど亜熱帯植物が自生することから天然記念物に指定されています。「城山公園」として遊歩道なども整備されているため、気軽に散策することができ、山頂の展望台は鹿児島市の市街地や錦江湾に浮かぶ桜島が見られるビュースポットとして知られます。

この「城山」は西郷隆盛が新政府軍と戦った「西南戦争」の最後の激戦地でもあり、山中にたてこもった西郷隆盛が指揮をとった場所という「西郷洞窟」などの史跡もみられます。

城山
■所在地:鹿児島県鹿児島市城山町22-13ほか
■電話番号:099-216-1366(鹿児島市公園緑化課)
■公式サイト:
■交通アクセス:JR九州新幹線・鹿児島本線・指宿枕崎線「鹿児島中央駅」からカゴシマシティービュー乗車25分、「城山」バス停下車/九州自動車道「鹿児島北インターチェンジ」から車で10分

旧鹿児島県立博物館考古資料館

旧考古資料館

「旧鹿児島県立博物館考古資料館」は、鹿児島市城山町にある国登録有形文化財(建造物)の建物です。明治16年(1883)に産業振興施設「鹿児島県立興業館」の建物として建てられたもので、県内では「尚古集成館」に次ぐ古さを誇ります。明治時代の建物としてはあまり類例のない独特な凝灰岩の石造りであることが特色です。

この建物は戦後長らく県立博物館の一部として利用されてきましたが、耐震性の問題から平成14年(2002)に閉館しており、外観だけを見ることができます。今後は耐震補強の上で保存活用計画にもとづき整備される見込みです。

旧鹿児島県立博物館考古資料館
■所在地:鹿児島県鹿児島市城山町1-5‎
■電話番号:099-286-5355(鹿児島県教育庁文化財課)
■公式サイト:
■交通アクセス:JR九州新幹線・鹿児島本線・指宿枕崎線「鹿児島中央駅」から徒歩20分、またはカゴシマシティービュー乗車10分、「天文館」バス停下車、徒歩5分/九州自動車道「鹿児島北インターチェンジ」から車で20分

鹿児島市中央公民館

鹿児島市中央公民館

「鹿児島市中央公民館」は、鹿児島市山下町にある現役の社会教育施設で、もとは「鹿児島市公会堂」として建てられたものです。大正13年の皇太子殿下(昭和天皇)御成婚記念事業の一環として大正15年(1926)に着工し、昭和2年(1927)に完成しています。

コンクリート造の地下1階地上3階建の建物は、正面から見るとほぼ左右対称で、玄関の両脇に塔屋が配置され、イスラム風尖頭アーチの窓が開口するなど独特なつくりとなっており、国登録有形文化財のひとつです。

鹿児島市中央公民館
■所在地:鹿児島県鹿児島市山下町5-9‎
■電話番号:099-224-4528
■公式サイト:
■交通アクセス:JR九州新幹線・鹿児島本線・指宿枕崎線「鹿児島中央駅」からカゴシマシティービュー乗車15分、「西郷銅像前」バス停下車/九州自動車道「鹿児島北インターチェンジ」から車で20分
タイトルとURLをコピーしました