六郷満山文化を伝えるレトロな町・豊後高田市の観光スポット

豊後高田市 観光旅行
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大分県豊後高田市は、国東半島の北西に位置し、周防灘に面しています。かつて国東半島では神仏習合の特異な文化、いわゆる「六郷満山文化」が栄え、豊後高田市にも多くの寺院や史跡が残されています。また、懐かしの昭和を再現した「昭和の町」は全国的にも有名で、「住みたい田舎」として移住・定住する人たちも増えています。

昭和の町

昭和の町

「昭和の町」は、昭和30年代の町並みを再現した、豊後高田市のユニークな商店街です。通り沿いには駄菓子屋や軽食堂などの店舗が並んでおり、なつかしい雰囲気に浸ることができます。週末にはボンネットバスで市内を周遊することも可能です。

また、戦前に建てられた旧高田農業倉庫を改修し、駄菓子の博物館やレンタル衣装スペース、レストランなどが入居する「昭和ロマン蔵」、同じく旧大分合同銀行の建物を活用し、昭和時代の生活用品などを展示する「昭和の町展示館」もあります。

昭和の町
■所在地:大分県豊後高田市新町・中央通
■電話番号:0978-23-1860(豊後高田市観光まちづくり株式会社)
■公式サイト:
■交通アクセス:東九州自動車道「宇佐インターチェンジ」から車で20分/JR日豊本線「宇佐駅」から大分交通バス(伊美線)乗車10分、「豊後高田」バス停下車

富貴寺

富貴寺

「富貴寺」は、国東半島の中央にある両子山の西麓に位置する天台宗の寺院です。平安時代に宇佐神宮大宮司の菩提寺として創建された古刹とみられており、秋の紅葉シーズンには多くの観光客が訪れます。

境内の「富貴寺大堂」は、宇治の「平等院鳳凰堂」、平泉の「中尊寺金色堂」とともに「日本三阿弥陀堂」のひとつであり、九州地方では現存最古の建築物として国宝に指定されています。このほかにも、中世に造営された「国東塔」と呼ばれる独特の宝塔や大型の「笠塔婆」など、六郷満山文化の隆昌を伝えるさまざまな文化財が存在します。

富貴寺
■所在地:大分県豊後高田市田染蕗(たしぶふき)2395
■電話番号:0978-26-3189
■公式サイト:
■拝観時間:8時30分から16時30分まで
■拝観料金:一般・高校生500円、小・中学生150円
■交通アクセス:東九州自動車道「宇佐インターチェンジ」から車で20分

元宮磨崖仏

元宮磨崖仏

元宮磨崖仏」は、室町時代の作とされる磨崖仏で、八幡神社北側の凝灰岩の岩肌に彫られています。正面向かって右から毘沙門天、矜羯羅童子(こんがらどうじ)、不動明王、持国天、地蔵菩薩の姿が確認でき、かつては不動明王の脇侍である制多迦童子(せいたかどうじ)も刻まれていたものとみられます。

周辺には「熊野磨崖仏」、「鍋山磨崖仏」などの貴重な磨崖仏も存在しており、「元宮磨崖仏」とともに国史跡として指定されています。現在は史跡保護のためにつくられた、高さ3メートルの巨大な覆屋ごしに見ることができます。

元宮磨崖仏
■所在地:大分県豊後高田市田染真中
■電話番号:0978-23-1860
■公式サイト:
■交通アクセス:東九州自動車道「宇佐インターチェンジ」から車で30分/JR日豊本線「宇佐駅」から大分交通バス(ノースライナー、大分空港行)乗車30分、「田染中村」バス停下車

田染荘(たしぶのしょう)

田染荘

「田染荘」は、平安時代に形成された宇佐神宮の荘園の遺跡です。この一帯には狭い谷間の地形を生かし、天水(雨水)を引いて稲作を営む棚田の風景が広がっています。平安時代から鎌倉時代にかけて存在していた集落や水田の位置関係が、現在に至るまでほとんど変更されていないことから、国の重要文化的景観に選定されています。

現地には「ほたるの館」や「荘園マルシェ」がオープンしており、荘園米のおむすびやフキの佃煮、よもぎもちなどのメニューを提供しています。

田染荘
■所在地:大分県豊後高田市田染小崎2596(荘園の里推進委員会事務局)
■電話番号:0978-26-2168
■公式サイト:
■交通アクセス:東九州自動車道「宇佐インターチェンジ」から車で30分/JR日豊本線「宇佐駅」から大分交通バス(ノースライナー、大分空港行)乗車30分、「田染中村」バス停下車、徒歩20分
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