真田氏の勇名と豊かな文化遺産が息づく上田市の観光名所
長野県東部に位置する上田市は、千曲川沿いに盆地が広がり、「信州の鎌倉」とも呼ばれる豊かな文化と、知略をもって戦国の世を渡った真田氏の伝説に彩られた魅力あふれるまちです。上田市には全国的にも著名な観光スポットが数多く存在し、全国から多くの人々が訪れています。
信濃国分寺
「信濃国分寺」は、上田市国分にある天台宗の寺院で、御本尊は薬師如来です。「八日堂」という別名で知られます。奈良時代に聖武天皇の詔により日本全国に建立された国分寺の後継寺院とされています。
創建当初の信濃国分寺跡は、現在地の南側、国道を挟んだ位置にあります。金堂・講堂・中門などの跡が発掘調査から明らかとなっており、出土品などを展示する「上田市立信濃国分寺資料館」が開館しています。
現在の境内にある本堂は江戸時代のもので、長野県宝に指定されています。三重塔も室町時代のもので、同様に国指定の重要文化財です。
毎年正月には「八日堂縁日」が開かれますが、ドロヤナギの木でつくった六角形の蘇民将来の護符を配布する珍しい行事で、国選択無形民俗文化財となっています。
■所在地:長野県上田市国分1049
■電話番号:0268-24-1388
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:しなの鉄道「信濃国分寺駅」から徒歩5分/上信越自動車道「上田菅平インターチェンジ」から車で15分
■駐車場:無料
上田城跡
「上田城」は、上田市二の丸にある平城で、天正11年(1583)に真田昌幸が築いたものです。千曲川のすぐ北側の断崖上に位置しており、堀や土塁、石垣で周囲と隔絶されています。
天正13年(1585)、本能寺の変後に徳川家康と対立した真田昌幸は、第一次上田合戦でこの城に籠もり、徳川の大群を圧倒して撤退に持ち込み、堅牢無比であることを知らしめました。
また、慶長5年(1600)の第二次上田合戦では、中山道を進む徳川秀忠の軍勢に打撃を与え、関ヶ原の戦いへの秀忠の遅参を招いています。
現在は上田城跡公園として整備され、上田市立博物館や櫓資料館などの施設が開館しているほか、桜や紅葉の名所にもなっています。
■所在地:長野県上田市二の丸2
■電話番号:0268-23-5135
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:JR・しなの鉄道・上田電鉄別所線「上田駅」から徒歩15分/上信越自動車道「上田菅平インターチェンジ」から車で15分
■駐車場:無料
真田神社
「真田神社」は、上田城跡公園内にある神社で、初代の上田城主である真田昌幸をはじめとして、真田家・仙石家・松平家の歴代城主を御祭神としています。
難攻不落の上田城にあやかり、合格祈願をする受験生には特に人気があります。
境内には城外に至る隠し通路があったという伝説のある大井戸「真田井戸」が残されています。
■所在地:長野県上田市二の丸1-12
■電話番号:0268-22-7302
■公式サイト:(非SSL)http://sanada-jinja.com/
■交通アクセス:JR・しなの鉄道・上田電鉄別所線「上田駅」から徒歩15分/上信越自動車道「上田菅平インターチェンジ」から車で15分
■駐車場:無料(上田城跡駐車場を利用)
別所温泉
「別所温泉」は、上田市の西部に位置する温泉街で、信州最古ともいわれます。
美肌の湯として知られており、界隈には温泉旅館が建ち並び、全国からも多くの湯治客が集まっています。
この一帯は塩田平と呼ばれ、塩田流北条氏の拠点があったことから、「信州の鎌倉」の異名を持つほどの古い神社仏閣の宝庫となっています。
なかでも、国宝八角三重塔のある安楽寺、縁結びの愛染かつらの木がある北向観音は特に有名です。
■所在地:長野県上田市別所温泉1853-3
■電話番号:0268-38-3510(別所温泉観光協会)
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:上田電鉄別所線「別所温泉駅」から徒歩すぐ/上信越自動車道「上田菅平インターチェンジ」から車で30分
■駐車場:観光駐車場は乗用車1回500円(ただし、月によっては平日無料)