松山城や道後温泉はじめ見どころ豊富な松山市

松山城跡

2023年12月4日観光旅行

四国の松山市といえば、愛媛県の県庁所在地であり、日本最古の名湯である「道後温泉」をはじめ、現存12天守の一つをもつ「松山城」など、見どころも豊富です。市内電車で気軽に街なかを移動できるのも、松山市ならではの魅力といえます。

松山城:現存12天守に数えられる連立式天守をもつ

松山城

松山市の市街地を見下ろす「松山城」は、「賤ヶ岳の七本槍」の一人であり松山藩の初代藩主となった加藤嘉明により、慶長7年(1602)に築城が開始された平山城です。

「松山城」の天守は標高132メートルの勝山の上に残っており、姫路城や彦根城などと並ぶ「現存十二天守」の一つとして貴重なことから、国重要文化財に指定されています。

この天守は三重三階地下一階となっており、小天守・隅櫓とも渡櫓で結びついた連立式天守となっているのが特徴です。

また、高さ14メートルの屏風折の石垣は壮大で、その他の見どころも豊富です。

松山城の天守に至るには

「松山城」には東雲口登城道、県庁裏登城道、黒門口登城道、古町口登城道の4つの登城道があり、一般的なのは東雲口登城道ですが、いずれのルートであっても山頂までは20分程度はかかります。

「松山城」には一般車両で登ることができませんので、通常は徒歩で坂道や石段を登ることになりますが、より便利な手段として、ロープウェイ・リフトを利用する方法があります。
ロープウェイ・リフトは定員1名のもので、所要時間は約3分です。

松山城
■所在地:愛媛県松山市丸之内1
■電話番号:0899-21-4873
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:JR「松山駅」又は伊予鉄道「松山市駅」から市内電車(道後温泉行き)10分、「大街道駅」下車、徒歩5分/松山自動車道「松山市駅松山インターチェンジ」から車で15分
■駐車場:基本料金(2時間)普通車420円、追加料金(30分ごと)100円
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湯築城跡:伊予国守護が築いた国史跡の城跡

湯築城跡

現在の「道後公園」には、建武年間に伊予国守護・河野通盛が築城した「湯築城」がありました。

内堀と外堀、そして土塁を設け、城内には家臣の居住区もあり、近世的な城郭の構造を備えていることが注目されます。

天正13年(1585)、河野家の当主・河野通直は豊臣秀吉の四国征伐で小早川隆景の軍門に降り、その後何度か城主が代わりましたが、ほどなく廃城となりました。

明治時代に公園として整備された「湯築城跡」は、国史跡に指定され、日本100名城の一つともなっており、復元された土壁の武家屋敷、外堀土塁の展示室などが見られるほか、「湯築城資料館」には猫の足跡がある土師器を始めとして、城跡から出土した文化財の数々が収蔵されています。

湯築城跡
■所在地:愛媛県松山市道後公園1
■電話番号:0899-41-1480
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:伊予鉄道「松山市駅」から市内電車(道後温泉行き)20分、「道後公園」下車/松山自動車道「松山インターチェンジ」から車で15分
■駐車場:30分100円
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湯釜薬師:奈良時代のものと伝わる大きな湯釜

湯釜薬師

「湯釜薬師」とは、現在は「湯築城跡」の一角に祀られている大きな湯釜で、上部に薬師如来が陽刻されているものです。

温泉からの湯が湧き出す場所に設置されたこの湯釜は、花崗岩でできており、奈良時代の天平勝宝年間につくられたと伝えられます。

湯釜の上部の宝珠には「南無阿弥陀仏」の六字名号が刻まれており、これは河野氏中興の祖ともいわれる鎌倉時代の御家人・河野通有の依頼により、時宗の開祖として有名な一遍上人が刻んだものといわれます。

「道後温泉本館」が誕生した明治27年(1894)まで実際に温泉で使われていたものです。

湯釜薬師
■所在地:愛媛県松山市道後公園1
■電話番号:0899-41-1480
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:伊予鉄道「松山市駅」から市内電車(道後温泉行き)20分、「道後公園」下車/松山自動車道「松山インターチェンジ」から車で15分
■駐車場:30分100円
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道後温泉本館:道後温泉を代表する明治時代の名建築

道後温泉本館

「道後温泉本館」は、「湯築城跡」からほど近い道後温泉の中心をなす共同浴場の建物です。

道後湯之町の初代町長を務めた伊佐庭如矢(いさにわゆきや)が、多額の費用がかかることを懸念する反対者を説得し、百年の大計として明治27年(1894)に改築した木造3階建てで、国重要文化財に指定されています。

この建物は、今でも公衆浴場として現役で営業を続けています。

道後温泉本館
■所在地:愛媛県松山市道後湯之町5-6
■電話番号:0899-21-5141
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:伊予鉄道「松山市駅」から市内電車(道後温泉行き)20分、「道後温泉」下車/松山自動車道「松山インターチェンジ」から車で15分
■駐車場:30分100円
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伊佐爾波神社:道後温泉に近い八幡造の式内社

伊佐爾波神社

「道後温泉本館」に近い道後山には、式内社である「伊佐爾波神社」が鎮座しています。

清和天皇の御代、奈良大安寺の行教が、伊予国司に請願して八社八幡宮を建立した中の一社であり、神功皇后と仲哀天皇が道後温泉に来湯したときの行宮跡に建てられたといわれています。

当初は別の場所にありましたが、建武年間に「湯月城」が築城されるに当たり、河野氏により現在地に遷座されました。

現在の社殿は江戸時代の寛文7年(1667)、松山藩3代藩主・松平定長により再建された八幡造のもので、国重要文化財に指定されています。

伊佐爾波神社
■所在地:愛媛県松山市桜谷町173
■電話番号:0899-47-7447
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:伊予鉄道「松山市駅」から市内電車(道後温泉行き)20分、「道後温泉」下車、徒歩5分/松山自動車道「松山インターチェンジ」から車で15分
■駐車場:60分300円、ただし参拝者は1時間無料

伊豫豆比古命神社:椿神社の別名をもち椿まつりで有名

伊豫豆比古命神社

松山市の市街地の南側には「伊豫豆比古命神社」が鎮座しています。

「椿神社」の通称があり、古代の湊である「津」の脇にあったために「津脇」が転化したものとも、境内に椿が多かったからともいわれます。

愛媛県の県名の由来となった愛比売命も祀られていて、縁起開運、商売繁昌などの御利益があります。

毎年旧暦の正月に行われる「椿まつり」は、ここでしか買えない「おたやん飴」などの屋台が並びにぎわいます。

伊豫豆比古命神社
■所在地:愛媛県松山市居相2-2-1
■電話番号:0899-56-0321
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:伊予鉄道「松山市駅」からいよてつバス30分、「椿神社前バス停」下車/松山自動車道「松山インターチェンジ」から車で5分
■駐車場:無料
このページの編集者
Travelogues
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